| 要旨トップ | 本企画の概要 | 日本生態学会第66回全国大会 (2019年3月、神戸) 講演要旨
ESJ66 Abstract


自由集会 W19-4  (Workshop)

京都府由良川流域における生態系サービス評価と将来予測
Evaluating and predicting ecosystem services in the Yura River watershed, Kyoto

*門脇浩明, 時任美乃理, 西前出, 伊勢武史(京都大学)
*Komei Kadowaki, Minori Tokito, Izuru Saizen, Takeshi Ise(Kyoto Univ.)

生態学がビッグデータの時代に突入し、個人研究者のレベルでも大規模データを解析し、生態学的なしくみを読み解くことが求められている。なかでも様々な時間や空間スケールではたらくフィードバックを扱うことは非常に難しい。シミュレーションは、複雑なフィードバックの挙動を再現できる有効な方法のひとつである。本講演では、シミュレーションの手法をもちいて様々な生態系サービスを解析する手法について、水文モデルを中心に既存研究のレビューを行う。そのうえで、流域圏における人々の暮らしとそれを取り巻く森林・里山・都市環境の関係性について自然の水の流れの観点から解析する事例研究を紹介したい。地域からグローバルスケールまで、シミュレーションによって生物多様性と生態系機能をつなぐ研究をどのように実現することができるのか、今後の展開を示す。


日本生態学会