| 要旨トップ | 目次 | 日本生態学会第68回全国大会 (2021年3月、岡山) 講演要旨
ESJ68 Abstract


一般講演(ポスター発表) P1-102  (Poster presentation)

カジカガエル幼生のマイクロハビタット特性と耐流水性
Microhabitat characteristics and water velocity tolerance in tadpoles of the kajika frog, Buergeria buergeri

*末本貴大(兵庫県立大学大学院), 森本きえ(兵庫県立大学大学院), 佐川志郎(兵庫県立大学大学院, コウノトリの郷公園)
*Takahiro SUEMOTO(University of Hyogo, PRM), Kie MORIMOTO(University of Hyogo, PRM), Shiro SAGAWA(University of Hyogo, PRM, Hyogo Park of rhe OWS)

河川繁殖する両生類の耐流水能力を明らかにすることは、生息地の適正や河川改修の影響を判断するための指標になると考えられる。カジカガエルBuergeria buergeriは流水適応した無尾類で、幼生の口器は吸盤状で石に張り付くことができ、比較的速い流速にも耐えられると考えられている。本研究では、カジカガエル幼生の耐流水能力を異なる流速・水深条件、および成長段階ごとに比較した。その結果、28.8cm/sの平均流速ではほとんどの個体が定位することができたものの、流速と水深が増加するにつれ定位個体数は減少し、流下した幼生は全長が大きく(P < 0.05)、後肢形成後の個体(P = 0.15)である傾向が確認された。


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