| | 要旨トップ | 目次 | | 日本生態学会第73回全国大会 (2026年3月、京都) 講演要旨 ESJ73 Abstract |
一般講演(口頭発表) M02-10 (Oral presentation)
野生生物および漁業管理における行列個体群モデルを策定するための統一的な方法を提案する。この方法は、さまざまな個体群測定時期や自然および人為的死亡の時期に対応できる。共通で短い繁殖期を持つ個体群の場合、このアプローチは年齢、体サイズ、生活史段階構造の個体群に適用される。プロセスは、生存、繁殖、成長または年齢増加の3つに分けられ、それぞれの行列はS、B、およびGで示される。サイズまたは段階構造モデルでは、成長と生存は並行して進行し、個体群調査が分娩直前に行われた場合は(GS)B、分娩直後に行われた場合はB(GS)の行列モデルとして表現される。年齢構造モデルでは、繁殖と年齢増加は同時に起こり、個体群調査が分娩直前に行われた場合はS(BG)、分娩直後に行われた場合は(BG)Sの行列モデルとして表現される。それ以外の時期に個体群調査を実施した場合、分娩から調査までの生存率と調査から分娩までの生存率を別々に考えることができる。さらに、捕獲死亡率が率ではなく個体数で与えられる場合でも、捕獲数をベクトルで表すことで、捕獲時期による統一的な定式化が可能となる。
Matsuda H & Taper ML 2025, Population Ecology POPE70005, doi.org/10.1002/1438-390x.70005)