| 要旨トップ | 目次 | 日本生態学会第73回全国大会 (2026年3月、京都) 講演要旨
ESJ73 Abstract


一般講演(ポスター発表) P0-013  (Poster presentation)

ヤマノイモモザイクウイルスの遺伝的変異と葉のモザイク症状の有無の関係【A】
Genetic variation of Japanese Yam Mosaic Virus in relation to leaf mosaic symptoms.【A】

*宮川柚哉, 前田裕, 井上みずき(日本大学)
*Yuya MIYAGAWA, Yutaka MAEDA, Mizuki INOUE(Nihon Univ.)

ヤマノイモモザイクウイルス(以下、JYMV)はヤマノイモに感染し、葉にモザイク症状を生じさせる。結果的に光合成効率が低下し、農地のヤマノイモの収量が低下することが知られている。農地でのJYMV感染は自生するヤマノイモからも伝播しているため、自生地でのJYMV感染の実態を解明することは間接的な農地でのウイルス感染予防につながると考えられる。JYMV感染率には、ヤマノイモ集団間で違いがあり、感染しているにもかかわらず葉に症状が見られない無病徴個体も存在していることが明らかとなっている。そこで本研究では、JYMVの遺伝的変異と葉のモザイク症状の有無との関係を検討することを目的とした。2023年に5地域(多摩川台公園、浅間山公園、大池公園、田無演習林、相模大野の森林)においてヤマノイモ240個体から葉を採集し、RT-PCRを用いて、JYMV感染の有無を判定した。感染が確認された個体から、各地域において症状が認められた個体5サンプルおよび症状が認められなかった個体5サンプルを選抜した。他の植物ウイルスで殻タンパク質の遺伝的変異により感染率や症状が変化した例が知られていたため、JYMVについても選抜サンプルを対象に殻タンパク質をコードする遺伝子領域241bpを増幅し、ダイレクトシーケンスにより当該配列を取得した。得られた配列情報を基に遺伝的変異を解析し、集団間のJYMVの遺伝的変異や葉のモザイク症状の有無との関係について議論する。


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