| | 要旨トップ | 目次 | | 日本生態学会第73回全国大会 (2026年3月、京都) 講演要旨 ESJ73 Abstract |
一般講演(ポスター発表) P0-042 (Poster presentation)
地理的に異なる環境条件は、生物の形質に対する選択圧の差異を生じさせる。その結果、多くの形質で地理的変異が確認されており、これらの調査は生物進化の理解を深める上で重要である。昆虫の飛翔能力においても地理的変異が複数の種で確認されており、その要因は気温や植生など種ごとに異なっている。貯穀害虫であるコクヌストモドキ Tribolium castaneum においても、飛翔能力に地理的変異が生じることが先行研究において判明している(Sone and Miyatake 2025) 。しかしながら、比較対象地域が限定的であるため、本種の変異の傾向を包括的に評価するには不十分であった。そこで本研究では、日本全国から野外系統を採集し、簡易的な飛翔装置を用いて各系統の飛翔能力を比較した。本発表では、本種の飛翔能力の地理的変異の傾向やそれに関与する要因について考察する。