| | 要旨トップ | 目次 | | 日本生態学会第73回全国大会 (2026年3月、京都) 講演要旨 ESJ73 Abstract |
一般講演(ポスター発表) P0-086 (Poster presentation)
GPSを用いたテレメトリー法は動物生態学や行動学の分野に革新的な変化をもたらし、従来のVHFテレメトリー法より詳細な移動パターンを低労力で追跡することを可能とした。しかし、市販のGPSテレメトリー機器は一般的に高額で、多数のGPS首輪を準備することは現実的に困難である。そのため、科学的な調査に十分な個体数の追跡ができないことや詳細な行動の把握など挑戦的なテーマの実施が困難であるという課題がある。そこで本研究では、主に中型食肉目に適用可能な低コストでリサイクル可能なGPS首輪を開発し、その実用性について検討することを目的とした。一般的にGPS首輪はGPS機器、タイマー式の脱落装置であるドロップオフ、追跡用のVHF発信器から構成されている。本研究ではSONY社が開発した低消費電力・高性能なIoT向けボードコンピュータであるSpresenseを使用してGPS機器を作成した。また、ドロップオフはRafiq et al.(2019)を参照して作成し、VHF発信器は国内電波法に対応した機器を使用することを想定した。さらに、GPSの測位情報をLTE通信で送信する機能についても検討した。以上のように自作したGPS首輪の実用性については、使用するバッテリーによる推定稼働時間、総重量、コストから適用可能な種について検討した。