| 要旨トップ | 目次 | 日本生態学会第73回全国大会 (2026年3月、京都) 講演要旨
ESJ73 Abstract


一般講演(ポスター発表) P1-004  (Poster presentation)

Personal and species traits jointly shape entomophobia (fear and disgust towards insects)【S】

*Masari DATE, Masashi SOGA(Tokyo Univ.)

人々の生物多様性保全行動を促進することは生物多様性保全に大きく貢献すると考えられる。バイオフォビア(生き物へのネガティブな感情)は保全行動の促進において障害となりうるが、その駆動因についての知見は限られている。そのため、本研究では日本に居住する5000人を対象としたアンケート調査を実施し、エントモフォビア(昆虫類へのバイオフォビア)を抱く人間側の要因と抱かれる生物側の要因がエントモフォビアの形成にどのような影響を及ぼすのかを検証した。結果として、人間側の要因では個人属性(年齢、性別、学歴、居住地の都市化度合い)に加えて個人の知識(種の識別能力)や体験(自然体験頻度、種の体験)と関連する要因が有意な影響を持つことが、生物側の要因としては有害性と模様が有意な影響を持つことが明らかになった。本研究の結果は、生物多様性保全に悪影響をもたらすと考えられるエントモフォビアの緩和を目指すためには人々の昆虫類に関する知識や体験を向上していくことが重要であることを示している。


日本生態学会