| | 要旨トップ | 目次 | | 日本生態学会第73回全国大会 (2026年3月、京都) 講演要旨 ESJ73 Abstract |
一般講演(ポスター発表) P1-474 (Poster presentation)
日本の代表的なサケ科魚類であるヤマメ・アマゴとイワナは,これら2種が共存する場合,一般的に餌や空間利用を異にする。ゴギは中国山地固有のイワナ属亜種であるが,その生態に関する知見,特に他種との相互作用に関する知見は乏しい。そこで本研究では,ゴギとアマゴが生息する渓流を対象に,これら2種間での生息場所利用の違いを検討することを目的とした。広島県庄原市を流れる3河川に6地点の調査地を設定し,各調査地において潜水観察を行い,これら2種の各個体の定位点の水深,流速,川底からの距離(鉛直位置)を測定し,これらを種間,調査地間で比較した。その結果,ゴギの定位点は,川底からの距離と流速において,アマゴより底層かつ弱い流れに位置する傾向を示し,ヤマメ・アマゴとイワナにみられる一般的な傾向と一致する結果となった。このような種間での生息場所利用の違いは,相手種の影響を反映しているのかについて検討する。