| 要旨トップ | 目次 | 日本生態学会第73回全国大会 (2026年3月、京都) 講演要旨
ESJ73 Abstract


一般講演(ポスター発表) P2-159  (Poster presentation)

深層学習によるホタテガイの捕食者回避行動の地域比較
Regional Comparison of Scallop Predator Avoidance Behavior Using Deep Learning

*山﨑千登勢(道総研網走水産試験場)
*Chitose YAMAZAKI(HRO Abashiri Fish. Res. Inst.)

養殖環境は生物の成長や行動特性を変化させる可能性があるが、感覚器形質との関連は十分に検討されていない。本研究では、養殖海域および地まき海域由来のホタテガイを対象に、捕食者提示実験下での行動特性を定量化し、眼点数との関係を解析した。タイムラプス映像(5秒間隔)をDeepLabCutにより解析し、殻前後点の座標から個体の向き角度を算出し、方向変化量の総和を行動指標とした。混合効果モデルを用いて個体差および実験日を考慮した解析を行った結果、提示後の日数経過に伴う方向変化量の変動が認められた。また、行動量は初期行動特性と強く関連していた。さらに、個体の眼点数や左右差との関連が示唆され、感覚器形質と行動様式の結びつきの可能性が示された。本研究は、養殖環境が行動可塑性や感覚器形質に及ぼす影響を評価するための定量的手法を提示するものである。


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