| 要旨トップ | 目次 | 日本生態学会第73回全国大会 (2026年3月、京都) 講演要旨
ESJ73 Abstract


一般講演(ポスター発表) P2-232  (Poster presentation)

GCOM-C衛星を用いた全球GPP, NEE, ET推定
Estimation of global GPP, NEE, and ET derived from GCOM-C satellite observation

*秋津朋子(宇宙航空研究開発機構), 市井和仁(千葉大学), Suai SHAO(Chiba University), Wei YANG(Chiba University)
*Tomoko Kawaguchi AKITSU,(JAXA), Kazuhito ICHII(Chiba University), Suai SHAO(Chiba University), Wei YANG(Chiba University)

陸域の一次生産性、特に総一次生産量(GPP)は、炭素循環を理解する上で非常に重要です。本研究の目的は、JAXAが2017年に打ち上げたGCOM-C衛星データを用いて、GPP、生態系純CO2交換量(NEE)、純生態系生産 (NEP)、純一次生産量(NPP)、および蒸発散量(ET)を全球規模(0.05°および250m解像度)で推定するアルゴリズムを開発することです。私たちは、MODIS向けに開発されたBreathing Earth System Simulator(BESS)モデル(Ryu et al., 2011)を用いて、GCOM-C衛星データを用いた全球規模(0.05°および8日間隔)での推定アルゴリズムを開発しました。MODIS用アルゴルズムからの改良点としては、①光合成有効放射 (PAR) の直達光と散乱光成分を推定する経験的推定モデルを開発して実装したこと、②固定パラメータとして使われていたクランピングインデックス(CI)を季節変化するように変更したこと、③露点温度を、日最低気温と仮定していたものを、Tetensの式の逆関数から算出するように変更したことです。また、GCOM-Cプロダクトでは、入力に必要なPARアルベドが提供されていないため、吸収PARの割合(FAPAR)から推定するように変更しました。次に、推定されたGPPの平年値からの偏差 (アノマリー) を算出するために、今回開発したアルゴリズムにMODISデータを適用することで、20年間の平年値を算出しました。


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