| 要旨トップ | 目次 | 日本生態学会第73回全国大会 (2026年3月、京都) 講演要旨
ESJ73 Abstract


一般講演(ポスター発表) P2-248  (Poster presentation)

ミレニウムスケールの土壌炭素–アルミニウム動態モデル
A model of soil carbon-aluminium dynamics at a millennium scale

*彦坂幸毅(東北大・院・生命科学), 平舘俊太郎(九州大・農), 小嵐淳(原子力研究開発機構), 安藤麻里子(原子力研究開発機構)
*Kouki HIKOSAKA(Tohoku University), Syuntaro HIRADATE(Kyushu University), Jun KOARASHI(Japan Atomic Energy Agency), Mariko ATARASHI-ANDOH(Japan Atomic Energy Agency)

森林土壌は重要な炭素シンクであるが、土壌の種類によって土壌有機炭素の蓄積量は大きく異なる。例えば、黒ボク土は森林の地上部に匹敵する炭素を含有するが、褐色森林土が蓄積する炭素量は黒ボク土より一桁小さいことも珍しくない。土壌炭素の供給源は植物リターである。大半の植物リターは比較的短時間で分解されるが、一部は難分解性有機物となり、ミレニウムスケールで蓄積される。本研究では、有機炭素の難分解性はアルミニウムと結合することにより獲得されるとするモデルを構築し、土壌有機炭素蓄積の時間依存性を数学的に表すことを試みる。本モデルでは、以下を仮定し、数式化する。①リターから易分解性有機物が放出され、土壌中に蓄積する。②易分解性有機物は比較的速く分解される。③土壌中の固相アルミニウムから、有機物結合可能型アルミニウムが放出される。④易分解性有機物の一部は有機物結合可能型アルミニウムと結合し、難分解性となる。⑤難分解性有機物はゆっくり分解される。⑥有機物と出会わなかった有機物結合可能型アルミニウムは不活性型二次鉱物となる。このモデルを実際の土壌炭素-アルミニウムデータに適用し、各プロセスの速度を計算した結果を示す。


日本生態学会