| 要旨トップ | 目次 | 日本生態学会第73回全国大会 (2026年3月、京都) 講演要旨
ESJ73 Abstract


一般講演(ポスター発表) P2-251  (Poster presentation)

クエスト型市民科学による生物観察活動の促進効果の検証
Evaluating the Effects of Citizen Science on Promoting Biodiversity Observation Activities.

*Tatsuki TSUJINO(Chodai Co.,Ltd.), Hiroki TAGA(BIOME Inc.), Miyu SUGIYAMA(BIOME Inc.), Takaaki NISHIDA(Kyoto Sangyo Univ.)

生物多様性保全における市民科学の重要性が増す中、多くのプロジェクトが参加者の初期離脱という課題に直面している。「参加への寄与」を促す要因として、金銭的報酬などの外発的動機、「継続」を促す要因として楽しさ・学習意欲といった内発的動機が指摘されてきた。しかし実際のフィールドでどのような行動を経て「継続」あるいは「離脱」に至るのか、その行動プロセスに着目した研究事例は少ない。
本研究では,三重県いなべ市における社会実装実験を事例に、参加者の行動履歴と定着率の関係を解析し、プロジェクトの継続性を高める設計指針を検討することを目的とした。解析には、株式会社バイオームのスマートフォンアプリ「Biome」を用いて同市内で収集された生物分布データを使用した。具体的には、ユーザーが初めて投稿した日から30日間の行動データ(活動日数、投稿種数、土地利用データなど)を説明変数とし、翌31〜60日の間に1度でも投稿があった場合を「継続」と定義して、その要因分析を行った。本発表では、初期離脱を防ぎ、定着を促進させるためのユーザーの行動特性について議論する。


日本生態学会