| 要旨トップ | 目次 | 日本生態学会第73回全国大会 (2026年3月、京都) 講演要旨
ESJ73 Abstract


一般講演(ポスター発表) PH-008  (Poster presentation)

京都府南丹地域における在来および外来ドジョウ属の生息状況【A】
The habitat status of native and exotic loaches (Misgurnus) in the Nantan region of Kyoto Prefecture【A】

*宮脇奏介(嵯峨野高等学校), 紺谷海翔(嵯峨野高等学校), 岩田明久(京都大学), 村上伊佐弥(人と自然ネットワーク), 勝部圭(人と自然ネットワーク), 善木由美香(嵯峨野高等学校), 稲田圭(京都大学)
*Sosuke MIYAWAKI(Sagano High School), Kaito KONTANI(Sagano High School), Akihisa IWATA(Kyoto Univ.), Isaya MURAKAMI(NPO Kameoka Nature Network), Kei KATSUBE(NPO Kameoka Nature Network), Yumika ZENKI(Sagano High School), Kei INADA(Kyoto Univ.)

 ドジョウ(Misgrunus anguillicaudatus)はコイ目ドジョウ科の淡水魚で日本各地に生息している。日本に生息するドジョウは遺伝子分析および形態により日本在来系統(以下、在来系統)と中国大陸系統(以下、外来系統)に区別される(松井ら 2020)。これらの系統では交雑個体も確認されており、在来系統から外来系統への置き換わりや交雑による遺伝的攪乱が懸念されている。京都府亀岡市においても外来系統の調査がされており、その侵入が確認されている(川中ら 2025)。そこで亀岡市における外来系統、在来系統の生息状況を調べることでその実態を知り、在来系統の保護や外来系統の防除の方向性を探ることを目的とした。
 本研究では京都府内の複数地点でドジョウを採集し形態(背鰭分枝軟条数、腹鰭基部-臀鰭起部の長さと臀鰭基底後端部-尾鰭基底部の長さの比)によって系統を判別した。その結果、亀岡市の調査地では外来系統と判別される個体は発見されなかった。このことから外来系統は桂川の保津峡上流全域に生息しているわけではない、もしくは交雑により形態での判別が困難になっていることが示唆された。また、より詳細にその生息状況を明らかにするため生態についても考察する必要がある。


日本生態学会