| | 要旨トップ | 目次 | | 日本生態学会第73回全国大会 (2026年3月、京都) 講演要旨 ESJ73 Abstract |
一般講演(ポスター発表) PH-017 (Poster presentation)
すうめとは岡山県鏡野町上齋原地域を中心に収穫されるスモモの原種で、梅の実ほどの大きさで果汁が多く、甘みとほのかな酸味が特徴の果実です。地元では古くから塩漬けや砂糖漬けなどの保存食として栽培されています。
実際に一般成分を測定し、日本食品成分表値と比較した結果、すももに近い成分値でした。すももの体にいい成分として葉酸、カリウムがあげられるので、葉酸とカリウムを食品成分分析センターで測定してもらいました。分析の結果、スモモの葉酸とカリウムの量がそれぞれ果実100gあたり37μg、150mgであるのに対し、4μg、140mgとカリウムはスモモなみに含まれているものの、葉酸は期待していたほどの量を含んでいないことがわかりました。
一方で果実の皮がとても赤いことがすうめの特徴であるため、フォーリン・チオカルト法でポリフェノール量を測定したところ、スモモのポリフェノール量が93~157 mg/100g(農林水産省発表の果実中ポリフェノール量一覧)であるのに対し、190mg/100gと高い値を示しました。
すうめは知名度の低さからこれまで栽培量の2割しか利用されておらず、ほとんどが収穫されず樹上に放置され、落果を待つのが現状だそうです。今回すうめには葉酸はあまり含まれていないもののカリウムやポリフェノールといった成分がたくさん含まれていることがわかりました。今回の結果を活かし、すうめの健康食品としての利用が増えることですうめの利用量がもっと多くなることを期待します。