| | 要旨トップ | 目次 | | 日本生態学会第73回全国大会 (2026年3月、京都) 講演要旨 ESJ73 Abstract |
一般講演(ポスター発表) PH-022 (Poster presentation)
1.動機と目的
2020年から継続的に行っている研究である。昨年度までの研究で、サボテンの刺座やトウモロコシの実の穎果や苞葉、校庭に自生しているアレチヌスビトハギやヒメムカシヨモギの葉をはじめとする器官や組織は、種固有の変数を持つ共通の螺旋方程式1=se^(tn)×u(n-1)(原点から各座標点までの水平距離を1とする、n:原点の座標点を0番目としたとき何番目の座標点か、u:隣接する2組の座標点間のなす水平面上の角度、s:数値が小さい程上から見たときの座標点が描く螺旋は大きく膨らむ、t:螺旋を描く座標点の数が多い程小さくなる、e:ネイピア数≒2.71828)で一般化できる配列をもつことを明らかにした。今回は新たに、エンドウマメとヒヨコマメの葉の螺旋配列の方程式を明らかにするとともに、この規則的な配列がいつ決定されているのかを明らかにすることを目的とした。
2.研究方法
土壌を入れたカップにエンドウマメ11個体とヒヨコマメ10個体を個別に植え、温度25 ℃、湿度65 %の恒温器内で直上から光を当て、6月~7月の23日間、葉腋間の角度を毎日測定した。
3.結果と考察
エンドウマメやヒヨコマメの葉の配列も、他の植物と同じように、種固有の変数を持つ螺旋方程式1=se^(tn)×u(n-1)で示すことができた。観察したすべての植物の器官や組織の螺旋方程式の変数は、葉が形成される時点ですでに決定されており、成長して葉の枚数が増えても変化しない。種ごとの変数は遺伝子による系統樹の遠近に関係しない。螺旋方程式の変数を決定するものは何かについて現在研究を続けている。