| 要旨トップ | 目次 | 日本生態学会第73回全国大会 (2026年3月、京都) 講演要旨
ESJ73 Abstract


一般講演(ポスター発表) PH-023  (Poster presentation)

分子系統解析によるスミレ属ミヤマスミレ節の種間関係の検討【A】
A Study of Interspecific Relationships within the Patellares Section of the Genus Viola Based on Molecular Phylogenetic Analysis【A】

*山本純也, 西角風香, 宮崎多聞(兵庫県立小野高等学校)
*Jyunya YAMAMOTO, Fuhka NISHIKAKU, Tamon MIYAZAKI(Hyogo Pref. Ono High School)

日本にはスミレ科スミレ属が約50種分布している。スミレ属は大変形態的によく似ており,分類が難しい。本校スミレ班は代々このスミレ属ついて10年余りにわたって研究してきた。特にこの数年間はスミレ属の中でもより形態的に似ており、分類が難しいミヤマスミレ節(sect.Patellares)を対象としている。“改訂新版日本の野生植物”大橋ら(2016)によると、ミヤマスミレ節の種はすべて無茎種で、葉の形は卵形,長卵形,楕円状披針形,三角状披針形,花期と花後で葉の大きさや形態が変化する種が多く,個体に差があり,互いによく似ており、しばしば混同される。このミヤマスミレ節の種間関係と系統進化の解明を目的として研究を行った。今回の発表では、日本産スミレ属ミヤマスミレ節ではほとんど取り組まれていない葉緑体全ゲノムの解析の結果を中心に核ITS,ETS領域の分析結果を参考にして分かってきたことを発表する。特にその中でもヒカゲスミレと葉が切れ込むスミレ種の関係、ツクシスミレ(ツクシスミレ節)とコミヤマスミレ、マルバスミレの葉緑体全ゲノムについて、また、ゲンジスミレ、イヨゲンジスミレと台湾産のフイリゲンジスミレの関係等について報告する。


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