| | 要旨トップ | 目次 | | 日本生態学会第73回全国大会 (2026年3月、京都) 講演要旨 ESJ73 Abstract |
一般講演(ポスター発表) PH-026 (Poster presentation)
[背景]
ユキノシタが蛍光することを発見し、蛍光する植物が珍しく思いユキノシタの蛍光について調べたが、ユキノシタの蛍光についての記事や論文が見つからず蛍光する箇所や蛍光する成分、なぜ蛍光するのかなどに興味を持ち研究を始めた。
[目的]
ユキノシタの種全体に共通するユキノシタ全体の中で蛍光する箇所と蛍光しない箇所の特定、ユキノシタの蛍光の特徴、蛍光する条件と蛍光しない条件、条件によって蛍光の強さや蛍光の範囲は変わるのか、などを目的とする。
[観察方法]
1 葉と茎と根を紫外線有りの場合と紫外線無しの場合で観察し、蛍光する箇所にどういう要素があるのか調べる。
2 集団1、2の葉裏の表皮部分が時間が経つにつれ蛍光の強さや範囲が変化する事を発見したので、紫外線有りと紫外線無しで観察し、葉を切り取ってすぐに観察した物を一時間おきに観察する方法で三時間分記録し、時間経過した場合の蛍光の強さや範囲を調べる。
[結果]
1 葉の断面の蛍光は茎に近ければ蛍光する範囲が広くなって蛍光の強さも少し強くなってる。茎から近くても葉の縁に近ければ蛍光は弱くなる。
葉の蛍光のほとんどの場合、表面の表皮部分の蛍光は裏面の表皮部分より弱い。
黄緑色に蛍光してる部分は主に表皮と海綿状組織の細胞壁と維管束部分。表皮部分は海綿状組織より細胞壁の密度が高いので蛍光も強いと思われる。
2 葉裏部分の蛍光は3箇所全てで時間が経つにつれ蛍光が強まり蛍光する範囲も広がった。
[考察]
葉裏部分の時間が経つにつれ蛍光の範囲が広がる現象は、乾燥が内部まで広まるので内部まで蛍光してるのでは。
蛍光部分の茎と葉は地上にあって切り込みや乾燥などのダメージを受けると強く蛍光するのでるので、蛍光する成分が葉を食べる捕食者に対する防御的な意味があるのではと思った。