| | 要旨トップ | 目次 | | 日本生態学会第73回全国大会 (2026年3月、京都) 講演要旨 ESJ73 Abstract |
一般講演(ポスター発表) PH-061 (Poster presentation)
ササゴイはサギ科に属する魚食性の鳥類であり、多様な捕食方法を用いて魚を捕食する。本研究では、そのうち虫や植物などのbait(釣り餌)を水面に浮かべ、それにおびき寄せられた魚を捕食する行動であるBait-fishingを対象とした。昨年度の研究により、成鳥は他の捕食行動を行った地点と比べて、有意に流速の遅い地点でBait-fishingを行うことが明らかとなったが、幼鳥については不明であった。そこで本年度は、成鳥と幼鳥の間で、Bait-fishingが行われた地点の流速を比較した。その結果、幼鳥は成鳥よりも有意に流速の速い地点でBait-fishingを行い、さらに流速のばらつきも成鳥より有意に大きかった。流速が速い地点ではbaitが流されやすいため、流速はBait-fishingの成功に重要な要因であると考えられる。一方で、これらの結果は、幼鳥は成鳥のように流速の遅い地点に限定してBait-fishingを行っているわけではなく、流速という条件に対する選択性が十分に確立していない可能性を示唆している。