| | 要旨トップ | 目次 | | 日本生態学会第73回全国大会 (2026年3月、京都) 講演要旨 ESJ73 Abstract |
一般講演(ポスター発表) PH-113 (Poster presentation)
埼玉県内におけるクビアカツヤカミキリの体長調査
近年、外来生物による被害が問題となっており、埼玉県内においても特定外来生物であるクビアカツヤカミキリなどの被害が拡大している。県内複数の高校生で構成される研究グループ[チームアライグマ]では、各地域においてクビアカツヤカミキリの生息状況調査を実施した。私たちは「各調査地点の樹木の中で被害木の占める割合が高いほどクビアカツヤカミキリの個体の体長が小さくなるのではないか」という仮説を立てた。調査項目として、サクラの総本数、被害本数、捕獲個体数、および個体の体長の4項目を設定した。
結果として各調査地点で得られたデータから、被害木の占める割合と平均体長には相関関係は見いだせなかった。しかし、体長の測定値を地点ごとに箱ひげ図で確認したところ、体長が小さな個体は分布がばらついており、大きな個体は分布が収束していた。各地点における体長の分布について、それぞれT検定を行ったところ、p>0.05で有意差は認められなかった。統計的な有意差がなかったことから、被害木の占める割合の高さは、クビアカツヤカミキリの体長の大小に影響を及ぼさないと考えられた。