| 要旨トップ | 本企画の概要 | 日本生態学会第73回全国大会 (2026年3月、京都) 講演要旨
ESJ73 Abstract


シンポジウム S04-3  (Presentation in Symposium)

日本自然保護協会(NACS-J)が取り組む地域を基盤とした絶滅危惧種保全事業と予算
Community-Based Strategy for Endangered Species Conservation and Budget Management at NACS-J

*出島誠一(日本自然保護協会)
*Seiichi DEJIMA(NACS-J)

NACS-Jは日本の自然保護、生物多様性保全に70年以上に渡って取り組む自然保護NGOである。地域毎の豊かな生態系の保全を重視していることから、個別の絶滅危惧種保全を前面に出した事業は多くない。しかし、2014年に群馬県みなかみ町の国有林での「赤谷プロジェクト」において、イヌワシの生息環境改善に取り組む際、モニタリング費用が必要であったことから、イヌワシ保全の寄付募集を開始した。その後「絶滅危惧種保全」を事業の柱の一つとして位置付け、地域生態系の上位種である、四国のツキノワグマ、サシバ等についても取組を展開している。
各事業においては、科学的根拠を大前提として、地域の方々にとって、絶滅危惧種を保全する意味やメリットを踏まえた取組を進めてきた。特に市町村において、その種を保全する方向性が明確になれば、国・県・民間企業等の多様な主体が連携する基盤となり、地域づくりと一体となった保全活動が展開できると考えている。一方、長期的な保全活動を担保するため予算確保は容易ではなく、行政予算、寄付、企業連携、クラウドファンディング、ふるさと納税等、様々な手段を模索している。これらの具体事例について紹介する。


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