| 要旨トップ | 本企画の概要 | 日本生態学会第73回全国大会 (2026年3月、京都) 講演要旨
ESJ73 Abstract


自由集会 W17-1  (Workshop)

回帰モデルにおける欠損補完:都市公園におけるエゾリスの人馴れデータを例に
Missing Data Imputation in Regression Models: A Case Study of Habituation Data of Eurasian Red Squirrels in an Urban Park

*大久保祐作(岡山大学, 統計数理研究所)
*Yusaku OHKUBO(Okayama Univ., the ISM)

欠測値への対処方針を決める上で、なぜ・どのようにして欠測が生じたか検討することは最も重要なステップのひとつである。とりわけ、MCAR, MAR, NMARといった欠測メカニズムの分類は、特定のデータ分析方法が妥当性を持つか持たないかを左右する分岐点であり、最終的な分析結果や解釈に大きな影響を与えることが知られている。しかしながら、欠測メカニズムの概念は抽象的に説明されることが多く、多くの実務家にとって理解しやすいとは言い難い。そこで本発表では、実際の生態学研究を事例としてそれぞれの概念を具体的に導入する。都市公園における人工給餌がエゾリスの人馴れに与える影響を検討したOhkubo et al. (2025)を題材として、どのような変数がどのような理由で欠測しうるか検討し、3種類の欠測メカニズムがどのような関係にあるか、それらの欠測をどう対処すべきか、実際のデータ分析結果にどのような違いが出るのかを議論する。


日本生態学会