| | 要旨トップ | 本企画の概要 | | 日本生態学会第73回全国大会 (2026年3月、京都) 講演要旨 ESJ73 Abstract |
自由集会 W18-3 (Workshop)
農地管理により成立してきた半自然草原は植物や昆虫類の高い生物多様性および生態系サービスを有している。近年、収量増加を目的とした農地の集約化や人手不足や高齢化による管理放棄によって農地に生息する植物・昆虫類の多様性低下が多く報告されている。一方で、こうした土地利用変化の後、群集がどのように変化するかは明らかになっていない。
本研究では、日本の主要な農業生態系である水田において、その畦畔に成立する植物と訪花昆虫(以下、送粉者)の多様性や相互作用網(送粉ネットワーク)が、農地の圃場整備や管理放棄後にどのように変化していくかを検証した。
本調査は兵庫県神戸市において、管理強度の低い伝統的な管理が行われてきた伝統水田と、それらが1970年代から圃場整備されてきた圃場整備水田、2010年ごろから管理放棄された放棄水田で実施した。調査では、水田畦畔に生育する開花植物の種数・個体数および送粉者の種数・個体数を調べ、多様性および送粉ネットワークを水田間で比較および圃場整備・放棄水田内での土地利用変化後の時間との関係を解析した。
発表では、植物・送粉者の多様性、送粉ネットワーク構造の変化について、植物との相互作用の観点から考察する。