| | 要旨トップ | 本企画の概要 | | 日本生態学会第73回全国大会 (2026年3月、京都) 講演要旨 ESJ73 Abstract |
自由集会 W27-1 (Workshop)
形態測定学的な手法は、生物の形を定量化するツールとして、生態学分野でも広く普及しつつある。特に、二次元の形態の定量化は、安価な撮影システムと各種のフリーウェアを活用すれば実行可能であるため、自身の研究に取り入れやすいアプローチになっている。その一方で、研究対象によって最適なサンプルの固定方法、撮影方法、標識点の選定方法は異なる。また、「かたち」についての問いの種類によって、解析手法も異なるため、形態測定学的手法を初めて使おうとする研究者にとっては判断が難しい場面がある。講演者は、幾何学的形態測定学に関する教科書を執筆に苦戦している中で、「かたち」のデータ取得から解析まで、様々な情報を整理してきた。実際に、「かたち」のデータ取得のための基本的な考え方を理解することで、「かたち」に関する先行研究例が乏しい研究対象についても、適切な手法を選択することが出来るようになると思われる。また、「かたち」のデータを用いた定番の解析方法を知ることで、「かたち」に関する研究デザインを効率的に考えることが出来るようにもなることが期待できる。今回は、これから形態測定学的アプローチを試してみたいと思う生態学者に、最初に理解した方が良い、幾何学的形態測定学の基礎について、具体的かつ丁寧に解説したい。