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一般講演 P1-036

ウスバシロチョウの遺伝学的研究

*岩田典子,野田智昭(岐大・応用生物)

ウスバシロチョウParnassius glacialis は低地から標高1500m程度の山地にかけて生息し集団を形成している。本種の地域間での翅色や体サイズの変異は知られている。遺伝的な集団構造の研究はアロザイム、DNAマイクロサテライト分析が行われており、集団間が遺伝的に異なることが示されている。

本研究では、岐阜県・長野県個体群を対象にし、マイクロサテライト分析、アロザイム分析、岐阜県・長野県・福井県・秋田県・北海道のサンプルを用いミトコンドリアCO1領域の分析を行い個体群内の遺伝的多様性と局所個体群間の遺伝的関係性を明らかにすることを目的とした。ミトコンドリアDNAの分析では14のハプロタイプが見つかり、マイクロサテライト分析によるものよりも明確に集団内の遺伝構造の違いがあることが明らかになった。

日本生態学会