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自由集会 W21

侵入から四半世紀〜ジャンボタニシは今どうなっているのか

企画者:伊藤健二(農業環境技術研究所) 日鷹一雅(愛媛大学)

スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)は稲を加害する有害な生物として、その防除が重要な課題となっている外来種である。その実害と目立つ姿からテレビ等で取り上げられる事も多く、「あのピンクの気持ち悪い卵」「田んぼにいるでっかい貝」としてお茶の間にもその存在が広く知られるようになっている。本種は公的には「有害生物(農水省)」「要注意外来生物(環境省)」にも指定されているが、国内での移動や放流は違法ではないため、農家が除草を目的として意図的に水田へ放流するケースすら出てきている。

そんな「身近になった」スクミリンゴガイだが、その生態には未だ明らかになっていないことは多い。特に、侵入地域における在来環境への影響については、懸念されつつも十分な研究が行われていないのが実情である。本集会では、様々な地域と分野でスクミリンゴガイに携わる研究者にその現状についての情報提供をして頂くと共に、なにが今問題なのか?何を明らかにするべきなのかについて、議論する場としたい。

日本生態学会