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自由集会 W23

数理生態学はどこからきて、どこへゆくのか

企画者:山内 淳(京都大学) 巌佐 庸(九州大学大学院)、加藤 元海(愛媛大学)、辻 宣行(北海道大学)、谷内茂雄(総合地球環境学研究所)

 日本の数理生態学の黎明期からそれを支え築き上げられてきた2人の演者の話題提供を軸に、数理生態学のアイディアや方法が、(1) 生態学諸分野にどのように影響を与え、逆に刺激を受け、学問として発展してきたか、(2) また今後、どのような問題にチャレンジしていくべきなのか、を広く議論する。

 具体的には、システム論的な立場から群集生態学や生態系の研究を進めてこられた中島久男先生(立命館大学)と、行動生態学や共進化のご研究を大きなテーマとされて数理生態学の分野を開いてこられた山村則男先生(京都大学)に、「食物網・生態系の解析」と「生物の適応戦略・進化」という数理生態学の二つの大きな潮流の歴史的発展と、さらに近年、これら二つの流れが「進化を考慮した個体群動態」に融合してきた様子を解説していただく。また、同志社大学の重定南奈子先生にはお二人のこれまでの御研究についてコメントをお願いする。それらを踏まえて今後の数理生態学の方向性を探る。

 これは、数理生態学者だけではなく生態学会に参加する多くの人に関連する話題でもあり、分野を問わず生態学会の関係者に広く自由に参加していただいて、今後の生態学を考えるきっかけとしたい。

日本生態学会