| 要旨トップ | 目次 | 日本生態学会第64回全国大会 (2017年3月、東京) 講演要旨
ESJ64 Abstract


一般講演(ポスター発表) PH-23  (Poster presentation)

土からマングローブを見てみよう

*福村龍星, 三上詩帆(東京都立科学技術高等学校)

私たちは、西表島フィールドワークに参加し、マングローブに非常に多くの生物が生息していることに興味を持った。そこで、土壌がそれらの基盤であると考え、海側のマングローブ林外干潟土壌(林外)とマングローブ林内土壌(林内)及び東京湾干潟土壌の物理・化学的分析を行い、結果を比較することで、マングローブにおける物質循環の一端の解明を目指した。
その結果、有機物量は林内で最も多く、林外に向けて徐々に減少していた。また、林内土壌には粗粒が多く、粗粒には炭素が多く含まれていた。そして、炭素窒素安定同位体比から、マングローブ植物が大気中から窒素を取り込んで有機物を合成しており、マングローブ域における主な有機物の供給源となっていることが示唆された。これらをまとめると、マングローブ植物が大気中の二酸化炭素や窒素から有機物を合成して土壌に供給し、潮汐や生物の活動によって周囲の環境にゆっくりと供給されるという土壌を中心とした物質循環が考えられた。


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