日本生態学会 第19回 公開講演会

生態学から見た東日本大震災


2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震および津波は、特に東北地方の太平洋沿岸の広範な地域に甚大な被害をもたらした。この地震と津波により、この地域の沿岸生態系にも様々な変化が起きた。また、福島第一原子力発電所周辺では放射性物質が大量に放出され、今なお広い地域が立ち入り禁止となっており、そこでは里地の植生の変化や、特定の野生動物の増加が大きな問題となっている。本講演会では、東北沿岸で地道な調査を続けてきた研究者が東日本大震災発生からの5 年間を振り返り、大地震と津波によって生態系に何が起こったのか、その後どのように変化してきたのかということを一般に向けて報告する。その報告を踏まえ、将来の震災に対し、生態系サービスや生物多様性を維持していくために、どのような努力が我々に可能なのかを参加者とともに考え、議論を深める予定である。

日時/2016年 3月20日(日)13:00-16:00
会場/仙台市情報・産業プラザ 多目的ホール 


案内ポスター[ダウンロード

プログラム

開会の辞
中静 透(東北大学)

講演者と演題
横山 潤(山形大学):震災などの自然災害と生物多様性
平吹喜彦(東北学院大学):豊かさの持続:よみがえる海浜生態系に学ぶ
黒沢高秀(福島大学):震災後の植物多様性と復旧事業:希少種の繁茂とその運命
鈴木孝男(東北大学):津波が干潟生物に与えた影響とその後の回復ならびに問題点
小寺祐二(宇都宮大学):原発事故由来の放射性セシウムによるイノシシの汚染の実態

司会:松政正俊(岩手医科大学)

後援:環境省東北地方環境事務所、国土交通省東北地方整備局、宮城県、仙台市、東北大学


会場周辺地図:公開講演会は仙台市情報・産業プラザで開催されます。

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