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シンポジウム S05

森林生態系の理解に向けてー森林水文学・生態学からのアプローチー

企画者: 榎木勉(九州大・演習林)

森林生態系は,生物とそれをとりまく環境との相互作用系である。森林生態系に見られる諸現象を理解するためには,そこで生じている物質・エネルギーの循環を把握し,生態学的事象との相互関係を評価する事が有効な方法の一つとなる。これまでに,この様な手法でなされた優れた研究も数多くあるが,「生物学」と「物理化学」と表現されることもある異なる分野間に小さからぬ垣根が存在している間は否めない。一方,近年では,地球温暖化に対する生態系の反応に関する研究など,その解決のためには両分野の共同研究が必須と考えられる課題が多く挙げられるようになってきた。

 本シンポジウムでは,森林水文学の研究成果を中心に話題を提供し,それらについて,生態学的視点を加えるという形で,森林生態系の理解をより進めていこうという議論を行いたい。

コメンテータ:金子信博(横浜国立大学環境情報研究院),日浦 勉(北海道大学苫小牧研究林)

[S05-1] 福岡市近郊の森林流域における生物地球化学 ー窒素化合物の沈着と流出の計測事例からー *智和正明,井手淳一郎,大槻恭一(九州大・演習林)

[S05-2] 森林生態系の蒸発散 ー単木スケールの樹液流計測からのアプローチー 久米朋宣(九州大・演習林)

[S05-3] 水の動きから森林生態系の成り立ちを考える 熊谷朝臣(九州大・演習林)

[S05-4] 方々で蓄積された水文データをどう活用するか? 小松光(九州大・演習林)

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