| 要旨トップ | 目次 | 日本生態学会第60回全国大会 (2013年3月,静岡) 講演要旨
ESJ60 Abstract


一般講演(ポスター発表) P2-433 (Poster presentation)

回遊性生物の管理手法について

岩田繁英(国水研)

生物資源を利用する際の目標として永続的に可能な限り収量を最大化する目標が掲げられる。特に、生物資源の中でも水産物は資源の状態を把握するのが難しく、対象となる資源の生物・生態情報が不足していることが多い。回遊に関する情報は不足している生態情報の一つである。 回遊行動を伴う生物を漁獲対象とし管理を行う場合,産卵時期や産卵場所により``どこで漁獲が行われるか"と`漁獲対象となる個体の年齢(体長としてもほぼ同義)はどのくらいか"という問題が起こり、これらの問題は関連する。

本研究では,回遊生物の漁獲管理を行う場合、どこでどのような年齢の個体を漁獲することが持続的であるか,漁獲量を最大にすることができるか,利益を最大化できるかの3点について検討することを目的とする。

方法は回遊行動を含む年齢構成モデルを構築し漁獲がない場合の個体群動態について解析を行う。その後、漁獲戦略をいくつか検討する。漁獲戦略については未成魚、成魚を漁獲する戦略、また回遊経路上で先に漁獲する場合と後に漁獲する場合などいくつかの漁獲戦略について検討する。その後,現実に考えられる魚価を仮定した場合にどのような戦略であれば利益を最大化できるか検討を行う。

以上の解析を行ったうえで最適な漁獲戦略について考察した結果を報告する。特に,管理方策としてどのような管理手法を行えば水産資源として利用できる状態を保つことができるかについて検討を行い考察する。


日本生態学会