| 要旨トップ | 本企画の概要 | 日本生態学会第60回全国大会 (2013年3月,静岡) 講演要旨
ESJ60 Abstract


企画集会 T05-4 (Lecture in Symposium/Workshop)

個体の空間分布:数理モデルとデータ科学の狭間を歩む点過程

島谷健一郎(統計数理研究所)

生物の空間分布データを扱う上で、点過程は、個体の空間分布データのモデリングに留まらず、諸々の空間データ解析において、基本的な数理的枠組みを提供する。例えば、領域(コドラート)ベースのデータは点過程モデルを領域で積分することで定式化できるし、最近では、presence-only dataに対する推定においても、その統計的根拠を与えることに利用されている。ここでは、そのような点過程について、基本的な考え方と、何がどう難しいかの解説から始め、後半では、特定のモデリングと、点分布データ以外への応用について紹介する。


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