| 要旨トップ | ESJ61 企画集会 一覧 | 日本生態学会第61回全国大会 (2014年3月、広島) 講演要旨
ESJ61 Abstract


企画集会 T14 -- 3月16日 18:00-20:00 C会場

生物多様性パターン形成の進化生態学的プロセスの解明

企画者: 久保田康裕, 楠本聞太郎, 塩野貴之, 宮城祐太

生物多様性パターン形成の研究では、群集集合を規定する様々な要因(地史・地理・気候環境)を“過去から現在に至る歴史の枠組み”の中で階層的に捉らえ、マクロ進化による種の多様化から生態学的な種のソーテイングまでを統一的に検証することが不可欠になっている。このような研究アプローチは、生物多様性の保全において“歴史的観点から、より大きな時空間スケールを考慮する必要性”を示唆しており、応用学的にも重要である。この企画集会では、生物群集の多様性パターン形成における進化学的プロセス(系統的保守性や進化的放散)と生態学的プロセス(環境フィルターや分散制限)の相対的重要性に焦点をあてる。各演題では、局所スケール、メソスケール、全球スケールそれぞれで観察される生物多様性パターンを解析した結果を紹介する。各スケールの解析では、分類学的種多様性の情報に加えて、種の個体数分布、種の地理分布、種の系統、種の機能特性を統合的に組み合わせ、帰無モデルなどを用いて進化生態学的プロセスを検証する。生物多様性研究における時空間スケールや生物分類群の設定様式を、分類学的情報の欠損、分布情報の欠損、系統情報の欠損それぞれを補完する観点から考え、今後の研究の方向性と発展性について議論する。

[T14-1] 群集形成機構における進化生態学的プロセスの階層性  久保田康裕

[T14-2] 樹木種群集の集合パターン:種個体数データと系統情報を統合したパターン形成機構の検証  楠本聞太郎

[T14-3] 東アジア島嶼の植物多様性の地理的パターン:種の系統情報と機能特性を用いたパターン形成機構の検証  塩野貴之

[T14-4] サンゴ礁生物群集の全球的多様性パターン:歴史生物地理学的仮説と生態学的仮説に基づいたパターン形成機構の検証  宮城祐太


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