| 要旨トップ | 目次 | 日本生態学会第64回全国大会 (2017年3月、東京) 講演要旨
ESJ64 Abstract


一般講演(ポスター発表) P2-E-174  (Poster presentation)

人工知能からの挑戦状〜人工知能は研究者の同定能力を超えるのか?〜

*大野ゆかり(東北大・生命科学), 中静透(東北大・生命科学), 河田雅圭(東北大・生命科学), 横山潤(山形大・理学), 大野和則(東北大・NICHe), Metira Banluesanoh(SIIT, Thailand), 山口光太(東北大・情報科学), 岡谷貴之(東北大・情報科学)

 現在、写真を用いた市民参加型の生物分布調査が世界中で行われている。我々も、写真を用いた市民参加型のマルハナバチ分布調査「花まるマルハナバチ国勢調査」を行っている。しかし、写真を用いた市民参加型調査には、同定コストという大きな問題がある。大量の写真に写っている生物の種を、少数の専門家が同定するため、写真の増加とともに同定コストが増加する。そこで我々は、写真に写っている生物の種を自動的に同定する人工知能の開発を目指している。本研究では「花まるマルハナバチ国勢調査」で収集した、種同定済みの写真約3,000枚を使用し、ニューラルネットワークにマルハナバチ類13種とミツバチ類2種の写真を学習させ、種の同定を行った。ニューラルネットワークの種同定の正答率の評価は、研究者にアンケート方式で写真の種の同定テストを行ってもらい、正答率を比較した。会場では、皆さんにもぜひ、同定テストに参加していただきたいと思っている。


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