| 要旨トップ | ESJ62 シンポジウム 一覧 | | 日本生態学会第62回全国大会 (2015年3月、鹿児島) 講演要旨 ESJ62 Abstract |
シンポジウム S09 -- 3月21日 9:00-12:00 B会場
近年、生物多様性が生態系の機能性やサービスをどのように支えているのかについての関心が高まっている。群集に多様な生物が組み合わさって存在することで、生産性や物質循環などの生態系機能が支えられ、結果として、食料生産や気候の安定、災害の低減などといった、人間社会が求める数多の生態系サービスが発揮されるとの視点に基づく。現在、さまざまな環境変動が、自然に存在する生物種の組み合わせ(群集)を改変することが予測されている。その結果として、個々の群集の多様性により発揮される生態系の機能性が変質する可能性がある。このような(ときに望ましくない)変化を引き起こす要因として、気候変動、土地改変、窒素負荷、外来種の侵入などが挙げられる。そこで本シンポジウムでは、環境変動に伴い生物多様性がどのように改変されるのか、そして、多様性の変化が生態系の機能性にどのような影響をもたらすのかについて考察する。
コメンテータ:谷内茂雄(京大・生態研), 黒川紘子(森林総研)
[S09-1] 概要説明:理論、実験から現実系へ
[S09-2] 自然草原における生物多様性消失シナリオによる生態系機能の変化について
[S09-3] リター分解者の種多様性が腐食連鎖の流れを変える:安定同位体比から見た池の食物網
[S09-4] アマモ場における移入種増加が生態系機能にもたらす変化について
[S09-5] 森林生態系における生産者多様性と土壌機能性
[S09-6] 生物多様性・生息場所構造と文化的生態系サービス