日本生態学会 近畿地区会
Kinki Branch of Ecological Society of Japan
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お知らせ

過去の活動・奨励賞 組織・連絡先 会則等 リンク


お知らせ --- 更新日: 2016/12/27 [→古いお知らせ]

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[2015年度第2回例会のお知らせ]

[2015年度第2回例会演題の募集]

[2015年度第1回例会の奨励賞が決まりました]

[2015年度第1回例会のお知らせ]

[2015年度第1回例会講演募集のお知らせ]

[2014年度第2回例会の奨励賞が決まりました]

[2014年度第2回例会のお知らせ]

[2014年度第1回例会の奨励賞が決まりました]

[日本生態学会近畿地区会「公募集会」の募集について]

[2014年度総会および第1回例会のお知らせ]

アユモドキの保全に関する意見書の提出について

[2014-2015年度地区会委員選挙結果]

[2013年度第2回例会の奨励賞が決まりました]

[2013年度第2回例会のお知らせ]

[シンポジウム「きのこをめぐる冒険」のご案内]

[フィールドシンポジウム 「中池見湿地の自然と北陸新幹線ルート変更問題」のご案内]

[2013年度第1回例会の奨励賞が決まりました]

[2013年度総会および第1回例会のお知らせ]

[アユモドキの保全に関する要請文の提出について]


日本生態学会近畿地区会2015年度 第2回例会のお知らせ


日本生態学会近畿地区会2015年度 第2回例会

日時:2015年12月19日(土)13:30~16:30
場所:I-siteなんば(大阪府立大学)2階C1室
※地区会委員の方は、12時30分から地区会委員会を、16時40分から奨励賞選考会
を2階C1号室で開催いたしますので、ご参集ください。
   大阪市浪速区敷津東2丁目1番41  南海なんば第1ビル 2F
   地下鉄大国町駅・恵美須町駅より徒歩約7分、なんば駅より徒歩約15分
     http://www.osakafu-u.ac.jp/isitenanba/map/index.html

<開会・第20回奨励賞授賞式>(13:30~13:45)
第20回奨励賞
高須賀圭三1・安井知己2・石神徹2・中田兼介3・松本吏樹郎4・池田健一1・前藤薫1(1神戸大院・農、2神戸大院・工、3京都女子大、4大阪自然史博)
「クモの網を操るハチ ―ニールセンクモヒメバチによるクモの行動操作の起源と機能」
田中宏和・Joachim Frommen・高橋鉄美・幸田正典(大阪市大院・理・動物機能生態)
「協同繁殖するシクリッドでは捕食圧が子の分散を制限する」
長野秀美・福本繁・高柳敦(京大院・農・森林生物)
「実生の保護者、知られざるタヌキの役割-タヌキの溜糞場はシカから実生を守る植物のレフュージア-」

<研究発表会>(13:45~17:15) 各15分(12分+質疑応答3分)
前半(13:45~15:00)
(1)藤田知弘(京大院アジア・アフリカ地域研究)
 「熱帯林拡大過程における種子散布過程の重要性」
(2)○坂田ゆず1・山崎理正2(1京大生態研、2京大院・農)
 「シカによる森林の下層植生の衰退がマルハナバチ訪花植物の繁殖成功に与える影響」
(3)○森大喜・根田遼太(京大院農)・石塚成宏(森林総研)・Wicaksono Agus・Heriyanto Joko(MHP)
 「熱帯植林地におけるリン施肥が土壌および葉の塩基類濃度に及ぼす影響」
(4)○青柳亮太・今井伸夫・鮫島弘光・北山兼弘(京大院・農・森林生態)
 「東南アジア熱帯林において一斉開花現象がもたらす栄養塩循環の年変動」
(5)○藤木庄五郎・青柳亮太・今井伸夫・北山兼弘(京大院・農・森林生態)
 「UAVを用いた熱帯樹木3次元構造の測定技術開発」

休憩(15:00~15:15)
後半(15:15~16:30)

(6)○倉園知広・角野康郎(神戸大院・理・生物)
 「水生植物ヒメガマの種子休眠・発芽特性における集団間変異」
(7)○横山大稀(京大・森林生態)・今井伸夫(京大・霊長研)・北山兼弘(京大・森林生態)
 「ボルネオ島熱帯林の野外NP施肥実験から見る樹木のリン獲得源としての多様な土壌有機態リンの役割」
(8)○樋口裕美子・下野嘉子・冨永達(京大院・農)
 「複数の経路で導入されている他殖性ドクムギ属の砂浜への分布拡大プロセス」
(9)○安岡法子・遊佐陽一(奈良女子大院・人間文化)
 「超寄生者のエビヤドリムシがカクレガニを通して宿主のカキ類の繁殖に与える影響」
(10)○向井真那1・相場慎一郎2・北山兼弘1 (1京大農、2鹿大理工)
 「土壌窒素・リン可給性の空間的変化が屋久島森林生態系の細根生産に及ぼす影響」

※発表終了後に奨励賞選考委員会を行いますので、地区委員の方はC1号室でその
ままお待ちください。

--
ESJ近畿事務局 <kinki_office@envi.osakafu-u.ac.jp>
庶務・平井規央


日本生態学会近畿地区会2015年度 第2回例会演題の募集

2015年度第2回の例会を下記の日程で開催いたします。つきましては、皆様のご
参加をお願いしますとともに、講演を募集いたします。
優れた講演に対しては地区会奨励賞(賞金3万円)が贈られます。受賞率が高く実績にもなりますので、皆様奮ってご応募下さい。近畿地区会では、若手の方々の発表を奨励しています。

 日時:2015年12月19日(土)午後(予定)
 場所:I-siteなんば(大阪府立大学)
   大阪市浪速区敷津東2丁目1番41  南海なんば第1ビル 2F
   地下鉄大国町駅・恵美須町駅より徒歩約7分、なんば駅より徒歩約15分
     http://www.osakafu-u.ac.jp/isitenanba/map/index.html
    (プログラムの詳細は後日あらためてお知らせします)

 講演申込方法:講演者名(共著者も含む)・所属・演題・発表形式(パソコン持ち込み可。
WindowsのPCは用意いたします)をお知らせください。

 申込先:kinki_office@envi.osakafu-u.ac.jp(平井宛)
 申込締切:2015年11月27日(金)


2015年度第1回例会の奨励賞が決まりました

奨励賞の決定について

6月13日に行われた今年度第1回例会の研究発表の中から、以下の3名のご講演に
対して奨励賞を授与することが決まりましたのでお知らせします。
 奨励賞は、例会で行われた発表の中から、若手研究者の特に優れた発表に対して授与されます。

○高須賀圭三1・安井知己2・石神徹2・中田兼介3・松本吏樹郎4・池田健一1・前藤薫1(1神戸大院・農、2神戸大院・工、3京都女子大、4大阪自然史博)
「クモの網を操るハチ ―ニールセンクモヒメバチによるクモの行動操作の起源と機能」
授賞理由:着眼点はユニークで糸の強度を実測している点など、解析は確かである。クモヒメバチ一般への展開や行動変化のメカニズムについても追跡してほしい。

○田中宏和・Joachim Frommen・高橋鉄美・幸田正典(大阪市大院・理・動物機能生態)
「協同繁殖するシクリッドでは捕食圧が子の分散を制限する」
授賞理由:長期にわたって丁寧なフィールドワークが行われており、生態学の原点ともいえる研究。ヘルパーの進化理由について、特定の種のみならず脊椎動物全体を考慮した上での位置づけがなされていた。

○長野秀美・福本繁・高柳敦(京大院・農・森林生物)
「実生の保護者、知られざるタヌキの役割ータヌキの溜糞場はシカから実生を守る植物のレフュージアー」
授賞理由:着眼点がおもしろく、結果も意外性があり明瞭である。シカの被害が問題になってきている中で、今後応用できそうな研究である。タヌキの訪問頻度の解析やシカが避ける要因を解明する必要はある。

2015年度第1回例会のお知らせ

 日時:2015年6月13日(土)14:00~15:00
 場所:I-siteなんば(大阪府立大学)2階C2号室
(※地区会委員の方は、13時から地区会委員会を、17時から奨励賞選考会を3階
R6号室で開催いたしますので、ご参集ください。)
   大阪市浪速区敷津東2丁目1番41  南海なんば第1ビル 2F
   地下鉄大国町駅・恵美須町駅より徒歩約7分、なんば駅より徒歩約15分
     http://www.osakafu-u.ac.jp/isitenanba/map/index.html

<総会>(14:00~14:15)
 審議事項
 1)2015年度事業計画について
 2)2014年度会計報告と2015年度会計予算案について
 3)その他

 報告事項
 1)近畿地区会自然保護専門委員の転出に伴う追加と近畿地区会選出の(全国)
自然保護専門委員の選出について
 2)その他

<第19回奨励賞授賞式>(14:15~14:30)
矢代敏久・松浦健二(京都大院・農・昆虫生態)「シロアリ女王が有性生殖と
単為生殖を切り替える仕組み」
増田圭祐・松井孝典・福井 大・町村 尚(阪大工・環境エネルギー工学・地球
循環共生工学)
 「機械学習による判別分析を用いた11種類のコウモリのエコーロケーションコールによる種判別」
山田直季1・野間直彦1・高島美登里2(1滋賀県立大・環境,2上関の自然を守る
会)
 「島の植物は平衡状態?~瀬戸内海・上関における移入と絶滅~」

<研究発表会>(14:30~16:45)
各15分(12分+質疑応答3分)
(1)○森大喜1・太田誠一1・石塚成宏2・根田遼太1
Wicaksono Agus3・Heriyanto Joko3(1京大院農、2森林総研、3MHP)「好気的環
境において熱帯マメ科植林地土壌からの亜酸化窒素放出量にリン添加が及ぼす影
響」
(2)○高須賀圭三1・安井知己2・石神徹2・中田兼介3・松本吏樹郎4・池田健一
1・前藤薫1(1神戸大院・農、2神戸大院・工、3京都女子大、4大阪自然史博)
「クモの網を操るハチ ―ニールセンクモヒメバチによるクモの行動操作の起源と機能」
(3)○藤木庄五郎・田中厚志・青柳亮太・今井伸夫・鮫島弘光・北山兼弘(京
都大院・農・森林生態)
「REDD+実現に向けたボルネオ熱帯降雨林におけるリモートセンシングを用いた生物多様性可視化技術の開発」
(4)○野崎友成・松浦健二(京都大院・農・昆虫生態)「シロアリの繁殖分業
と脂肪体特異的な核DNA量の倍化」

(15:30~15:45 休憩)

(5)○田中宏和・Joachim Frommen・高橋鉄美・幸田正典(大阪市大院・理・動
物機能生態)「 協同繁殖するシクリッドでは捕食圧が子の分散を制限する」
(6)○金尾太輔1・丸山宗利2(1京都大・人環、2九州大・博)「ヒゲブト
ハネカクシ亜科内における好白蟻性種の進化 (甲虫目:ハネカクシ科)」
(7)○長野秀美、福本繁、高柳敦(京大院・農・森林生物)「実生の保護者、
知られざるタヌキの役割ータヌキの溜糞場はシカから実生を守る植物のレフュー
ジアー」
(8)○稗田真也1・金子有子2・中川昌人3・野間直彦1(1滋賀県大院・環境科
学、2滋賀県琵琶湖環境科学研究センター・東洋大学文学部、3岡山県農林水産
総合センター生物科学研究所)「琵琶湖に定着した侵略的外来水草オオバナミズ
キンバイ (広義) は亜種ウスゲオオバナミズキンバイである -その分類と生活史
特性-」
(9)○青柳亮太・藤木庄五郎・今井伸夫・鮫島弘光・田中厚志・北山兼弘(京
都大院・農・森林生態)「ボルネオの木材生産林における樹木組成:マレーシア
・インドネシアにおける広域調査」

 17:00 終了予定
 終了後、奨励賞選考会


2015年度第1回例会講演募集のお知らせ

 日本生態学会近畿地区会員の皆様

 2015年度第1回の例会を下記の日程で開催いたします。つきましては、皆様の
ご参加をお願いしますとともに、講演を募集いたします。
 今回も優れた講演に対して地区会奨励賞(賞金3万円)が贈られます。受賞率が高く実績にもなりますので、皆様奮ってご応募下さい。近畿地区会では、若手の方々の発表を奨励しています。

 日時:2015年6月13日(土)午後
 場所:I-siteなんば(大阪府立大学)
   大阪市浪速区敷津東2丁目1番41  南海なんば第1ビル 2F
   地下鉄大国町駅・恵美須町駅より徒歩約7分、なんば駅より徒歩約15分
     http://www.osakafu-u.ac.jp/isitenanba/map/index.html
    (プログラムの詳細は後日あらためてお知らせします)

 講演申込方法:講演者名(共著者も含む)・所属・演題・発表形式(パソコン持ち込み可。
WindowsのPCは用意いたします)をお知らせください。

 申込先:kinki_office@envi.osakafu-u.ac.jp(平井宛)
 申込締切:2015年5月25日(月)

--
日本生態学会近畿地区会事務局
 〒599-8531 大阪府堺市中区学園町1-1
  大阪府立大学大学院 生命環境科学研究科
  緑地環境科学専攻 環境動物昆虫学研究グループ
地区会長・石井 実、会計・中山祐一郎、庶務・平井規央
TEL:072-254-9413(平井)
--
ESJ近畿事務局 <kinki_office@envi.osakafu-u.ac.jp>
庶務・平井


2014年度第2回例会の奨励賞が決まりました

   2014年12月20日(土)に行われました2014度第2回例会において、以下の3名のご発表に対して奨励賞を授与することが決まりましたのでお知らせします。
受賞者の方々、おめでとうございます。
 奨励賞は、例会で行われた発表の中から、若手研究者の特に優れた発表に対して授与されます。

○矢代敏久・松浦健二(京都大院・農・昆虫生態)「シロアリ女王が有性生殖と単為生殖を切り替える仕組み」
(選考理由)シロアリにおける有性生殖と単為生殖の切り替えを受精に直接的に影響する卵の形態から明確に説明している。遺伝解析や女王の例による卵形質の変化など豊富なデータに基づいている。

○増田圭祐・松井孝典・福井 大・町村 尚(阪大工・環境エネルギー工学・地球循環共生工学)
 「機械学習による判別分析を用いた11種類のコウモリのエコーロケーションコールによる種判別」
(選考理由)目的と方法論が明確で、技術の応用性についても適切な言及がなされている。プレゼンテーションの完成度も高い。

○山田直季1・野間直彦1・高島美登里2(1滋賀県立大・環境,2上関の自然を守る会)
 「島の植物は平衡状態?~瀬戸内海・上関における移入と絶滅~」

(選考理由)数十年前のフロラリストや植生調査をもとに島の植物組成や多様性維持機構を解析している。普遍的に存在する基礎的データの活用例として興味深い。今後島の植生保全に有益である。

日本生態学会近畿地区会2014年度 第2回例会のお知らせ

日時:2014年12月20日(土)13:30~17:15
場所:I-siteなんば(大阪府立大学)2階A1+A2号室
※地区会委員の方は、12時30分から地区会委員会を、17時30分から奨励賞選考会を3階M2号室で開催いたしますので、ご参集ください。
   大阪市浪速区敷津東2丁目1番41  南海なんば第1ビル 2F
   地下鉄大国町駅・恵美須町駅より徒歩約7分、なんば駅より徒歩約15分
     http://www.osakafu-u.ac.jp/isitenanba/map/index.html

   
<開会・第18回奨励賞授賞式>(13:30~13:45)
第18回奨励賞
児島庸介・森哲(京都大院・理)
「ヤマカガシの母親による毒餌の積極的捕食と毒を用いた子の保護」
吉崎雄宏・西田隆義・高倉耕一(滋賀県立大・環境)
「ひっつきむしの栄枯盛衰を探る~花粉干渉がセンダングサ属の分布決定に与える影響~」
池川雄亮・江副日出夫・難波利幸(大阪府立大学院・理)
「生物的防除のパラドックス: 複数種の天敵導入は効果的か?」

<研究発表会>(13:45~17:15) 各15分(12分+質疑応答3分)
前半(13:45~15:30)
(1)○日下石碧・丑丸敦史(神戸大院・人間発達環境学)
 「阪神地域の農地管理の違いによる、送粉ネットワークの変化」
(2)○佐藤安弘(京大・生態研)・工藤 洋(京大・生態研)
 「被食防御の連合効果がもたらすハクサンハタザオのトリコーム多型の維持」
(3)○宮嶋 彩・和田恵次(奈良女子大院・人間文化・共生自然科学)
 「タカノケフサイソガニとヒメケフサイソガニにおける鉗脚上毛房の社会的機能」
(4)○森 大喜・太田誠一(京大院農)・石塚成宏(森林総研)・根田遼太(京大院農)
・Wicaksono Agus・Heriyanto Joko(MHP)
 「リン施用は熱帯林のリター分解を抑制するのか?」
(5)○矢代敏久・松浦健二(京都大院・農・昆虫生態)
 「シロアリ女王が有性生殖と単為生殖を切り替える仕組み」
(6)○竹村香里(京工繊大・院)・蒲池浩之(富大・院・理)・久米 篤(九大院・農)・田 知道(北大院・理)・唐原一郎(富大院・理)・ 半場祐子(京工繊大・院)
 「過重力下におけるヒメツリガネゴケの光合成能力と形態変化」
(7)○前川侑子、町村 尚、松井孝典(阪大工・環境エネルギー工学・地球循環共生工学)
 「移住カーネル関数によるセアカゴケグモの分布拡大予測」
休憩(15:30~15:45)
後半(15:45~17:15)
(8)○藤原進悟・石田孝信・早坂大亮(近大院農・環境管理学)
 「キショウブは侵略的な外来種と言えるのか?-奈良県奈良市の放棄ため池蒼池の事例から‐」
(9)○増田圭祐・松井孝典・福井 大・町村 尚(阪大工・環境エネルギー工学・地球循環共生工学)
 「機械学習による判別分析を用いた11種類のコウモリのエコーロケーションコールによる種判別」
(10)○片岡寛敬・澤畠拓夫・河内香織(近大農・環境管理学)
 「人工構造物により生じた連続的で異なる河川生息場における生物多様性」
(11)○堀内洋平・澤畠拓夫・河内香織(近大農・環境管理学)
 「GISと根系の解析から見た奈良県における竹林拡大の現状」
(12)○古川真莉子1・高倉耕一1・本間淳1・中西康介2・松山和世1・日〓直哉1・沢田裕一1・西田隆義1
(1滋賀県大・環境,2名大・環境)
 「鳥の採餌効率からヒロヘリアオイラガの衰退をさぐる」
(13)○山田直季1・野間直彦1・高島美登里2(1滋賀県立大・環境,2上関の自然を守る会)
 「島の植物は平衡状態?~瀬戸内海・上関における移入と絶滅~」
※発表終了後に奨励賞選考委員会を行いますので、地区委員の方は3階M2会議室にお集まりください。


2014年度第1回例会の奨励賞が決まりました

  5月31日(土)に行われました今年度第1回例会において、以下の3名のご発表に対して奨励賞を授与することが決まりましたのでお知らせします。受賞者の方々、おめでとうございます。
 奨励賞は、例会で行われた発表の中から、若手研究者の特に優れた発表に対して授与されます。

(発表順)

児島庸介・森哲(京都大院・理)「ヤマカガシの母親による毒餌の積極的捕食と毒を用いた子の保護」
授賞理由:ヤマカガシの妊娠メスが有毒なヒキガエルを積極的に捕食することで子に毒を受け渡していることを示した興味深い研究。大変なフィールド調査であったと推測されるが、十分なデータ量で仮説をサポートしていた。毒物質の獲得と受け渡しの直接定量があればなお強い証拠となるだろう。

吉崎雄宏・西田隆義・高倉耕一(滋賀県立大・環境)「ひっつきむしの栄枯盛衰を探る~花粉干渉がセンダングサ属の分布決定に与える影響~」
授賞理由:センダングサ属の侵入時期と分布拡大時期の不一致について、花粉干渉と資源競争の両面から調査し、花粉干渉が他種の駆逐に関わっていることを示した質の高い研究。繁殖干渉(頻度依存)と資源競争(密度依存)の相互作用について踏み込んだ分析があればなおよかった。

池川雄亮・江副日出夫・難波利幸(大阪府立大学院・理)「生物的防除のパラドックス: 複数種の天敵導入は効果的か?」

授賞理由:モデルから明快な予察が得られている。害虫の非特異的・特異的防御行動と天敵のスイッチング捕食の有無という2つの要因をモデルにうまく組み込んで、一般性の高いモデルを構築しており、応用性も高いものと思われる。


日本生態学会近畿地区会「公募集会」の 募集について

 日本生態学会近畿地区会では,本会の目的である生態学の進歩と普及を図るために,近畿地区会員が主催する,生態学会員および一 般市民を対象とした生態学関連の集会をサポートしています.つきましては,以下の要領で集会を公募いたしますので,奮ってご応募ください.

1. 対象
 生態学や自然保護をテーマとした以下のような幅広い形式の集会を対象とします.いずれの集会でも,近畿地区会員以外の講演者を招へいすることが可能で す.

 ・シンポジウム,研究集会
 ・自然観察会(近畿地区に特徴的な自然や,保全すべき自然の紹介など)
 ・生態学に必要な技法(統計解析,系統解析など)の普及を目的としたワークショップ
 ・野外調査法の普及を目的とした実習
 ・アウトリーチとしての一般向け講演会,観察会,サイエンスカフェ

 以上の他にも,新しいアイディアによる集会の提案を歓迎いたします.

2. 応募資格と条件
 応募者は主催に直接関わる近畿地区会員に限ります.
 日本生態学会近畿地区会との共催とし,案内や配布物にはその旨明記してください.

3. 応募期間
 今回の募集は,2014年8月(採択日以降)から2014年11月30日の間に実施するものを対象とし,2014年7月31日(木)を応募締め切りとし ます.なお,応募状況に応じて再度募集することがあります.

4. 助成額と用途
 助成額は,1件あたり25万円を上限とし,少額の応募も受け付けます.採択数および助成額は2014年度予算(50万円程度)の範囲内で決定します.
用途は,講演者・講師への旅費(交通費・宿泊費)と謝金(原則として外部の講師),人件費(準備・運営アルバイト料),集会に直接関わる消耗品・資料・印 刷費,会場・機器等の貸借料,広報・通信費,湯茶代(アルコール類を除く),そのほかシンポジウム等の開催に必要な適切な支出とします.
開催後1ヶ月以内に,実施報告書と会計報告を領収書の写しとともに事務局に提出してください.集会に使用されなかった残金は事務局に返却してください.

5. 採択基準
 本募集の趣旨に沿って,近畿地区会選考委員の合議により決定します.

6. 応募先と応募方法
 日本生態学会近畿地区会事務局に,電子メールで応募してください


様式のダウンロードはこちら
(Wordファイルが必要な場合は電子メールでお知らせください)


応募先・問い合わせ先:
〒599-8531 大阪府堺市中区学園町1-1
大阪府立大学生命環境科学研究科
電子メール:kinki_office(at mark)envi.osakafu-u.ac.jp (庶務:平井規央)
(送信後1週間以内に確認のメールが届かない場合には,もとのメールを添付して,再度送信してください.

2014年度総会および第1回例会のお知らせ

 今年度の総会、および第1回例会を下記の通り開催いたします.皆様のご参加をお待ちしています.

 日時:2014年5月31日(土)14:00~16:30
 場所:I-siteなんば(大阪府立大学)2階C3号室
(※地区会委員の方は、13時から地区会委員会を、17時から奨励賞選考会を3階
M2号室で開催いたしますので、ご参集ください。)
   大阪市浪速区敷津東2丁目1番41  南海なんば第1ビル 2F
   地下鉄大国町駅・恵美須町駅より徒歩約7分、なんば駅より徒歩約15分
     http://www.osakafu-u.ac.jp/isitenanba/map/index.html

<総会>(14:00~14:15)
 審議事項
 1)2014年度事業計画について
 2)2013年度会計報告と2014年度会計予算案について
 3)その他

 報告事項
 1)京都府亀岡市アユモドキ生息地の保全に関する再要請文の提出について
 2)その他

<第17回奨励賞授賞式>(14:15~14:30)
 岩田知歩・小林和也・松浦健二(京都大院・農・昆虫生態)「シロアリの卵塊形成アルゴリズムから見た集団意思決定の強みと弱み」
 小林卓也・曽田貞滋(京都大院・理・動物生態)「キノコ食昆虫のメタ群集構造」
 藤木庄五郎・西尾尚悟・岡田慶一・北山兼弘(京都大院・農・森林生態)「焼畑熱帯林モザイクにおける植生履歴の広域推定」

<平成25年度公募研究成果発表会>(14:30~15:00)
平岩将良・丑丸敦史(神戸大院・人間発達環境)「本土で優占するジェネラリスト送粉者の不在が島の送粉ネットワークに与える影響」
(休憩15分)
<研究発表会>(15:15~17:00)
各15分(12分+質疑応答3分)
(1)門脇浩明1・Claire G Barbera 2・William Godsoe3 ・Frederic Delsuc 2・ Nicolas Mouquet2(1.京大・人環、2.フランス・モンペリエ第二大、3.ニュージーランド・カンタベリー大)「環境変化における生物の分布予測手法の確立と実験的検証」
(2)中臺亮介(京大生態研)、村上正志(千葉大院理)、川北篤(京大生態研)
「カエデ属をホストとするハマキホソガ属群集の寄主利用パターン解析」
(3)児島庸介、森哲(京都大院・理)「ヤマカガシの母親による毒餌の積極的捕食と毒を用いた子の保護」
(4)河合 清定,岡田 直紀(京都大・農・森林科学)「ブナ科樹種における葉脈形状,生活型と葉の機能との関連」
(5)堀田佳那、石井弘明、黒田慶子(神戸大院・農)「Moving Target-遷移する目標林と自然回復緑化」
(6)吉崎雄宏、西田隆義、高倉耕一(滋賀県立大・環境)「ひっつきむしの栄枯盛衰を探る~花粉干渉がセンダングサ属の分布決定に与える影響~」
〇池川雄亮、江副日出夫、難波利幸(大阪府立大学院・理)「生物的防除のパラドックス: 複数種の天敵導入は効果的か?」
(7)幸田良介(大阪環農水研)・原口岳(京大生態研)「特定外来生物・アライグマの食性把握に向けた試み-安定同位体情報 (δ13C, δ15N値) の活用-」



アユモドキの保全に関する意見書の提出について

 亀岡市アユモドキ等希少生物での球技場建設問題で、自然保護専門委員会では地区会委員会の承認を得て意見書を提出しました。

<意見書の内容>

 平成25 年3 月12 日付で日本生態学会近畿地区会自然保護専門委員会から提出した「京都府亀岡市のアユモドキ等生息地における専用球技場建設に関する緊急要請」に対する亀岡市と京都府の回答は、大変に杜撰なものでした。アユモドキ等希少生物の分布・生態調査などの現況調査は少し行なっているものの、未だ影響予測調査を行なっていない現状で、「球技場を含む公園の位置と面積を決定しても生物の保全に影響を与えるものではない」というようなものでした。そこで、当委員会からの質問に対する適切な回答になっていないこと等を記し、ともあれ、一旦都市計画決定手続きを中断して、詳細な現況調査と影響予測調査を行い、行政、市民、地元住民、専門家を交えて議論する場を設けるよう改めて要望しました。詳細は以下のリンクをご覧ください。

亀岡市回答と当委員会意見書」はこちら
京都府回答と当委員会意見書」はこちら

 


2014-2015年度地区会委員選挙結果

 2014-2015年度地区会委員の選挙結果をお知らせいたします。

 結果はこちら

 


2013年度第2回例会の奨励賞が決まりました

 12月14日に行われた今年度第2回例会の研究発表の中から、以下の3名のご講演に対して奨励賞を授与することが決まりましたのでお知らせします。
 奨励賞は、例会で行われた発表の中から、若手研究者の特に優れた発表に対して授与されます。

(発表順)
「シロアリの卵塊形成アルゴリズムから見た集団意思決定の強みと弱み」
岩田知歩・小林和也・松浦健二(京都大院・農・昆虫生態)
授賞理由:シロアリの卵塊形成行動メカニズムについて,実験とシミュレーションをうまく組み合わせ,個々のワーカーの意志決定にフェロモンが関わっている と考えられることを示した独創的な研究。プレゼンテーションも視覚的に捉えやすく,ヒトの場合と比較するなど大変分かりやすかった。ワーカーの意志決定に フェロモンがどれほど関わっているのかを実験的に示すことにも今後挑戦して欲しい。

「キノコ食昆虫のメタ群集構造」
小林卓也・曽田貞滋(京都大院・理・動物生態)
授賞理由:群集構造が物理的環境要因と偶然性のどちらにより大きく左右されるのかという一般性の高い問いに対し,材料のもつ利点を十分に活かし,群集サイ ズが小さいほど偶然性に左右されやすいことを野外で実証した。研究の背景に関する説明も適切で,深い知識がうかがわれた。種間の相互作用がどのように群集 の種構成に影響するのかまで踏み込めばさらに質の高い研究となるであろう。

「焼畑熱帯林モザイクにおける植生履歴の広域推定」
藤木庄五郎・西尾尚悟・岡田慶一・北山兼弘(京都大院・農・森林生態)
授賞理由:森林の断片化に関する研究において,これまで得ることが難しかった植生の履歴に関する情報を,衛星画像の解析から高い精度で推定する新しい手法 を開発した。誰もが利用できる衛星画像を用いるという点で応用的価値が高い。空間属性と組み合わせることでどのような解析が可能になるのかなど,今後の展 望をさらに広げられることを期待したい。



2013年度第2回例会のお 知らせ

 今年度の第2回例会を下記の通り開催いたします.皆様のご参加をお待ちしています.

 日時:2013年12月14日(土)13:00〜
 場所:京都大学生態学研究センター 第二講義室
    http://www.ecology.kyoto-u.ac.jp/ecology/access/index.html

<総会>(13:00〜13:20)
 審議事項
 1)2013年度事業計画について
 2)2012年度会計報告と2013年度会計予算案について
 3)日本生態学会法人化にともなう地区会の対応について
 4)その他

 報告事項
 1)福井県敦賀市中池見湿地の保全に関する要望書について
 2)その他

<第16回奨励賞授賞式>(13:00〜13:15)
 奥野匡哉・才木真太朗(京大生態研)・吉村謙一(森林総研)・中野隆志(山梨県環境科学研究所)・矢崎健一(森林総研)・石田厚(京大生態研)「小笠 原・乾性低木林における樹木の乾燥ストレス耐性とその生理機構」
 中西晃(京大院農)・Witchaphart Sungpalee・Kriangsak Sri-ngernyuang(Maejo大学)・神崎護(京大院農)「三次元マッピング法による高木上の着生植物のバイオマス推定と空間分布解析」

<平成24年度公募研究成果発表会>(13:15〜13:45)
 内田圭(神戸大院・人間発達環境)「半自然草原における植食性昆虫の減少メカニズムの解明ー植物群集の変化による影響ー」
 梶井千永(神戸大院・農)「Ceratocystis属の感染戦略と樹木の防御機構に関する解剖学的研究」

<研究発表会>(13:45〜16:00)
 各15分(12分+質疑応答3分)
 (1) 藤井俊夫(兵庫県立人と自然の博物館)・長谷川匡弘(大阪市立自然史博物館)「都市にハマツメクサが侵入?ーアンケート調査結果ー」
 (2) 南野拓也・東若菜・石井弘明(神戸大院・農)「ヤクスギの樹冠構造と着生木本植物群落の関係」
 (3) 水元惟暁・松浦健二(京都大院・農・昆虫生態)「シロアリの蟻道建設に見られるコロニー特異性」
   (休憩)
 (4) 岩田知歩・小林和也・松浦健二(京都大院・農・昆虫生態)「シロアリの卵塊形成アルゴリズムから見た集団意思決定の強みと弱み」
 (5) 小林卓也・曽田貞滋(京都大院・理・動物生態)「キノコ食昆虫のメタ群集構造」
 (6) 藤木庄五郎・西尾尚悟・岡田慶一・北山兼弘(京都大院・農・森林生態)「焼畑熱帯林モザイクにおける植生履歴の広域推定」
 (7) 青柳亮太・北山兼弘(京都大院・農・森林生態)「熱帯樹木稚樹における窒素とリンの器官間配分の非対称性」
 (8) 古川沙央里・川北篤(京都大・生態研)「オオシマコバンノキ絶対送粉共生系における、宿主による制裁を伴わない共生系の維持機構」



シンポジウム「きのこをめぐる冒険〜自然史、生態機能 から相互作用ネットワークまで〜」のご案内

 今年度の公募集会として採択されました以下のシンポジウムが,来たる11月6日(水)に開催されます.シンポジウムの詳細は以 下のウェブサイトにてご覧いただけます.皆様,奮ってご参加ください.

 シンポジウム
 「きのこをめぐる冒険〜自然史、生態機能から相互作用ネットワークまで〜」
 2013年11月6日(水)9:30〜 京都大学農学部総合館 W506
 http://wildmushroomchase.wordpress.com/


フィールドシンポジウム「中池見湿地の自然と北陸新幹 線ルート変更問題」のご案内

 今年度の公募集会として採択されました以下の集会が,来たる10月13日(日)に開催されますのでご案内いたします.皆様, 奮ってご参加ください.
 なお,参加申込の締切が9月20日(金)と迫っておりますので,参加をお考えの方は,以下をご覧の上お早めにお申し込みください.

フィールドシンポジウム「中池見湿地の自然と北陸新幹線ルート変更問題」の案内

開催趣旨
 福井県敦賀市にある中池見湿地は、数多くの絶滅危惧種が成育・生息し、現在の日本ではきわめて貴重な湿地として評価されている低層湿 原です。昨年7月にはラムサール条約にも登録されました。しかし、昨年8月に、2025年開通予定の北陸新幹線のルートがこの湿地の一部を横切るような変 更案が公表されました。このルート変更は、中池見湿地の生態系に大きな影響を及ぼす可能性が高いため、本年3月、日本生態学会は、詳細な影響予測調査を行 うことを求める要望書を関係機関に提出しました(http://www.esj.ne.jp/esj/Activity/201303Nakaikemi.html)。
 今回企画したこのフィールドシンポジウムは、現地の見学とその後のシンポジウムで、多くの方々に湿地の重要性と北陸新幹線ルート変更問題の概要について 知っていただき、湿地生態系への影響と保全の方策について考えることが目的です。数多くの皆様のご参加を期待します。
開催日時:10月13日(日曜日)10:00 ~ 16:30
集合場所:JR北陸線敦賀駅 正面「駅前広場」
集合時間:午前10時(時間厳守、貸し切りバスでJR敦賀駅⇒中池見湿地⇒シンポ会場と移動します)
参加費:無料 (昼食・飲み物は各自でご用意ください)
主催:関西自然保護機構・日本生態学会近畿地区会自然保護専門委員会
プログラム
 第一部:中池見湿地見学会(10:15 〜 13:15)
  現地に詳しい研究者やNPO法人の方々に解説をしていただきます。動植物の採集はご遠慮ください。
 第二部:シンポジウム「北陸新幹線建設が中池見湿地の自然に与える影響」(14:00 〜 16:30)
  会場:敦賀市福祉総合センター「あいあいプラザ」(敦賀駅から歩いて7-8分)
  内容
  ・中池見湿地の希少水生動物:平井規央氏(大阪府立大学)
  ・中池見湿原堆積物の花粉化石からみた最終氷期以降の植生変遷:宮本真二氏(岡山理科大学)
  ・危惧されるラムサール条約登録・中池見湿地に及ぼす北陸新幹線の影響と現地の動向:笹木智恵子氏(NPO法人ウェットランド中池見)
  ・新幹線ルートと中池見湿地の水生植物ー危惧される影響:角野康郎氏(神戸大学)
  ・山地源流域の山体地下水が雨水の流出に果たす役割:小杉賢一郎氏(京都大学)
  ・総合討論
ご参加希望の方へ
:貸し切りバス予約の都合上、9 月20日(金)までに下記へお申し込みください。
 申込先・問い合わせ先:岩崎敬二(〒631-8502 奈良市山陵町1500 奈良大学教養部)
  E-mail:iwasaki@daibutsu.nara-u.ac.jp、Tel: 0742-41-9591、Fax:0742-41-0650
現地への交通の参考
:大阪・京都方面からのJR在来線の主要な時刻と料金を示しておきます。
&cir;往路
・大阪駅7:45(京都線新快速・湖西線経由敦賀行き)⇒京都駅8:15⇒敦賀駅9:50
   (大阪⇒敦賀2210円)
・大阪駅8:10(特急サンダーバード5号和倉温泉行き)⇒京都8:41⇒敦賀9:37
   (大阪⇒敦賀4500円)
&cir;復路
・敦賀駅17:00(北陸本線・近江今津行き)⇒近江今津駅17:36
   近江今津駅17:43(湖西線・京都行き)⇒京都駅18:51
       京都駅18:59(京都線新快速・網干行き)⇒大阪駅19:28
・敦賀駅17:41(特急サンダーバード36号大阪行き)⇒京都駅18:38⇒大阪駅19:07



日本生態学会近畿地区会「公募集会」の 募集について

 日本生態学会近畿地区会では,本会の目的である生態学の進歩と普及を図るために,近畿地区会員が主催する,生態学会員および一 般市民を対象とした生態学関連の集会をサポートしています.つきましては,以下の要領で集会を公募いたしますので,奮ってご応募ください.

1. 対象
 生態学や自然保護をテーマとした以下のような幅広い形式の集会を対象とします.いずれの集会でも,近畿地区会員以外の講演者を招へいすることが可能で す.

 ・シンポジウム,研究集会
 ・自然観察会(近畿地区に特徴的な自然や,保全すべき自然の紹介など)
 ・生態学に必要な技法(統計解析,系統解析など)の普及を目的としたワークショップ
 ・野外調査法の普及を目的とした実習
 ・アウトリーチとしての一般向け講演会,観察会,サイエンスカフェ

 以上の他にも,新しいアイディアによる集会の提案を歓迎いたします.

2. 応募資格と条件
 応募者は主催に直接関わる近畿地区会員に限ります.
 日本生態学会近畿地区会との共催とし,案内や配布物にはその旨明記してください.

3. 応募期間
 今回の募集は,2013年8月(採択日以降)から2014年11月30日の間に実施するものを対象とし,2013年7月31日(水)を応募締め切りとし ます.なお,応募状況に応じて再度募集することがあります.

4. 助成額と用途
 助成額は,1件あたり25万円を上限とし,少額の応募も受け付けます.採択数および助成額は2013年度予算(50万円程度)の範囲内で決定します.
用途は,講演者・講師への旅費(交通費・宿泊費)と謝金(原則として外部の講師),人件費(準備・運営アルバイト料),集会に直接関わる消耗品・資料・印 刷費,会場・機器等の貸借料,広報・通信費,湯茶代(アルコール類を除く),そのほかシンポジウム等の開催に必要な適切な支出とします.
開催後1ヶ月以内に,実施報告書と会計報告を領収書の写しとともに事務局に提出してください.集会に使用されなかった残金は事務局に返却してください.

5. 採択基準
 本募集の趣旨に沿って,近畿地区会選考委員の合議により決定します.

6. 応募先と応募方法
 日本生態学会近畿地区会事務局に,電子メールで応募してください.


様式のダウンロードはこちら

応募先・問い合わせ先:
〒520−2113 滋賀県大津市平野2-509-3
京都大学生態学研究センター
電子メール:kinki_office@ecology.kyoto-u.ac.jp (庶務:川北篤)
(送信後1週間以内に確認のメールが届かない場合には,もとのメールを添付して,再度送信してください.)



2013年度第1回例会の奨励賞が決まりました

 6月15日(土)に大阪府立大学で行われました今年度第1回例会において,以下の2名のご発表に対して奨励賞を授与することが 決まりましたのでお知らせします.奨励賞は,例会で行われた発表の中から,若手研究者の特に優れた発表に対して授与されます.

「小笠原・乾性低木林における樹木の乾燥ストレス耐性とその生理機構」
奥野匡哉・才木真太朗(京大生態研)・吉村謙一(森林総研)・中野隆志(山梨県 環境科学研究所)・矢崎健一(森林総研)・石田厚(京大生態研)
授賞理由:小笠原の乾性低木林における樹木の乾燥ストレス耐性の種間差が,従来考えられてきたような材密度の違いではなく,乾燥ストレス後に道管に水を再 充填する能力の違いによって説明できることを,豊富なデータとともに示した。用いた手法についてより丁寧な説明を心がければさらに質の高い発表となったで あろう。

「三次元マッピング法による高木上の着生植物のバイオマス推定と空間分布解析」
中西晃(京大院農)・Witchaphart Sungpalee・Kriangsak Sri-ngernyuang(Maejo大学)・神崎護(京大院農)
授賞理由:熱帯山地雲霧林の高木上に発達した着生植物群集のバイオマスと空間構造を,三次元マッピングという手法を導入して詳細に明らかにした新しい研究 である。着生植物群集が樹木の成長とともにどのように成立していくのかを理解する上で重要な研究となるであろう。異なる樹種との比較など,今後の研究の発 展を期待したい。


2013年度総会および第1回例会のお 知らせ

 今年度の総会、および第1回例会を下記の通り開催いたします.皆様のご参加をお待ちしています.

 日時:2013年6月15日(土)13:00〜
 場所:大阪府立大学中百舌鳥キャンパス学術交流会館 多目的ホール
    http://www.osakafu-u.ac.jp/info/campus/nakamozu_zoom.html

<総会>(13:00〜13:20)
 審議事項
 1)2013年度事業計画について
 2)2012年度会計報告と2013年度会計予算案について
 3)日本生態学会法人化にともなう地区会の対応について
 4)その他

 報告事項
 1)福井県敦賀市中池見湿地の保全に関する要望書について
 2)その他

<第15回奨励賞授賞式>(13:20〜13:30)
 西田圭佑・半場祐子(京都工繊大院)「シダ植物の葉の内部構造が光合成機能に及ぼす影響」
 小山耕平・奥野匡哉・才木真太朗・石田厚(京大生態研)「樹木における末端枝の太さ−フラクタルと対数正規分布をつなぐ」

<研究発表>(13:30〜16:00)
 各20分(15分+質疑応答5分)
 (1) 藤井俊夫(人と自然の博物館)・長谷川匡弘(大阪市立自然史博物館)・プロジェクトU植物班(大阪市立自然史博物館)「都市にハマツメクサが侵入?—アン ケート調査依頼—」
 (2) 堀田崇・幸田正典(大阪市大・院理・生物地球)「魚類における認知能力と社会性の関係」
 (3) 奥野匡哉・才木真太朗(京大生態研)・吉村謙一(森林総研)・中野隆志(山梨県環境科学研究所)・矢崎健一(森林総研)・石田厚(京大生態研)「小笠原・ 乾性低木林における樹木の乾燥ストレス耐性とその生理機構」
 (4) 鈴木真裕・平井規央・石井実(大阪府大・生環・昆虫)「水生昆虫群集の初期遷移パターンに関する研究」
   (休憩)
 (5) 中西晃(京大院農)・Witchaphart Sungpalee・Kriangsak
Sri-ngernyuang(Maejo大学)・神崎護(京大院農)「三次元マッピング法による高木上の着生植物のバイオマス推定と空間分布解析」
 (6) 才木真太朗・奥野匡哉(京大生態研)・吉村謙一・矢崎健一(森林総研)・中野隆志(山梨県環境科学研究所)・石田厚(京大生態研)「乾燥勾配に沿ったテリ ハハマボウの乾燥適応:形態的特性と生理特性の変化」
 (7) 森大喜・太田誠一(京大院農)・石塚成宏(森林総研)・根田遼太(京大院農)・Wicaksono Agus・Heriyanto
Joko・Arisman Hardjono(MHP)「リン施用はAcacia mangium植林地土壌からのN2O放出を抑制できるのか?」



アユモドキの保全に関する要請文の提出について

 京都府亀岡市のアユモドキ生息地にサッカー専用球技場の建設が予定されていることに対し、日本生態学会近畿地区会自然保護専門 委員会では、京都府知事と亀岡市長に対し、球技場建設計画を白紙に戻し、アユモドキ等希少水生生物の保全を目的とした科学的調査を行うことを求める緊急要 請文を提出しました。

要請文の全文はこちら


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