日本生態学会 近畿地区会
Kinki Branch of Ecological Society of Japan
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2011年度 2010年度 2009年度

[2012 年度第2回例会の奨励賞が決まりました]
[2012年度第2回例会のお知らせ]
[2012年度第2回例会の講演を募集します]
[日本生態学会近畿地区会「公募研究」の募集について]
[日本生態学会近畿地区会「公募集会」の募集について]
[2012年度第1回例会の奨励賞が決まりました]
[2012年度総会・第1回例会のお知らせ]
[2012-2013年度地区会委員選挙の結果のお知らせ]


2012年度第2回例会の奨励賞が決ま りました

 12月2日(日)に京都工業繊維大学で行われた2012年度第2回例会の奨励賞が決まりましたのでお知らせします。奨励賞は, 例会で行われた発表の中から,若手研究者の特に優れた発表に対して授与されます。

奨励賞受賞者

「シダ植物の葉の内部構造が光合成機能に及ぼす影響」
西田圭佑・半場祐子(京都工繊大院)
授賞理由:種子植物の繁栄の陰でシダ植物がどのように生きながらえてきたのかという大きな問いに,光合成機能という視点から切り込む新 しい研究である。シダ植物の葉肉コンダクタンスを初めて計測し,シダ植物の光合成機能が,葉肉コンダクタンスの低さや葉緑体密度の低さで特徴づけられるこ とを,種子植物との比較を通してよくまとめ上げていた。検証すべき仮説を明確にし,結果をより慎重に解釈していれば,さらに良い発表となったであろう。

「樹木における末端枝の太さ−フラクタルと対数正規分布をつなぐ」
小山耕平・奥野匡哉・才木真太朗・石田厚(京大生態研)
授賞理由:樹木の末端枝の太さに見られる対数正規分布を,フラクタルと結びつけて議論する大変独創的で意欲的な研究である。モデルの前 提を樹木の生理的な働きと結びつけることができれば一層レベルの高い研究となるであろう。自然界で見られるさまざまな現象への応用が今後大いに期待され る,優れた研究である。


2012年度第2回例会のご案内

 標記の例会を下記の日程で開催いたします.多くの皆様のご参加をお待ちしています.

 日時:2012年12月2日(日)13:00〜
 場所:京都工業繊維大学 嵯峨キャンパス 学道会館大研修室
    http://www.kit.ac.jp/02/saga.html

<第14回奨励賞授賞式>(13:00〜13:15)
 梶井千永(神大院・農)・森田剛成・軸丸祥大(広島県)・梶村恒(名大院)・黒田慶子(神大院)「アイノキクイムシの樹幹内行動はイチジク株枯病の発病 にどう影響するのか」
 山本結花・松浦健二(京大院・農・昆虫生態)「ヤマトシロアリにおけるコロニー内の産卵量調節機構」
 田辺晶史・東樹宏和(京大院・地球環境)「Claident: DNA塩基配列のホスト生物同定システム」

<研究発表>(13:15〜16:00)
 各30分(25分+質疑応答5分)
 (1) 西田圭佑・半場祐子(京都工繊大院)「シダ植物の葉の内部構造が光合成機能に及ぼす影響」
 (2) 鈴木真裕・平井規央・石井実(大阪府大・生環・昆虫)「里山林の内外に設置した人工池における水生昆虫の群集形成」
 (3) 小山耕平・奥野匡哉・才木真太朗・石田厚(京大生態研)「樹木における末端枝の太さ−フラクタルと対数正規分布をつなぐ」
   (休憩)
 (4) 砂村栄力(住友化学)「日本国内におけるアギトアリの分布拡大」
 (5) 古川沙央里・川北篤(京大・生態研)「ハナホソガ属の産卵行動の種間比較からみたカンコノキーハナホソガ共生系の進化的安定性」


2012年度第2回例会の講演を募集し ます

 2012年度第2回の例会を下記の日程で開催いたします。つきましては、皆様のご参加をお願いしますとともに、講演を募集いた します。
 今回も優れた講演に対して地区会奨励賞(賞金3万円)が贈られます。受賞率が高く実績にもなりますので、皆様奮ってご応募下さい。近畿地区会では、若手 の方々の発表を奨励しています。

 日時:2012年12月2日(日)13:00〜
 場所:京都工業繊維大学 嵯峨キャンパス 学道会館大研修室
    http://www.kit.ac.jp/02/saga.html
 (プログラムの詳細は講演申し込みの締め切り後にあらためてお知らせします)

 講演申込方法:講演者名(共著者も含む)・所属・演題・発表形式(パソコン持ち込み可。会場のパソコンを利用する場合、Win/Macの別とパワーポイ ントのバージョン)をお知らせください。

 申込先:kinki_office@ecology.kyoto-u.ac.jp(川北宛)
 申込締切:2012年11月22日(木)


日本生態学会近畿地区会「公募研究」の 募集について(締め切りました)

 日本生態学会近畿地区会では,本会の目的である生態学の発展を図るために,近畿地区会員が行う生態学分野の研究をサポートする制度を新設しました.本募 集では特に,若手会員の独創的なアイディアにもとづく研究を奨励します.
 つきましては,以下の要領で研究課題を公募いたしますので,奮ってご応募ください.

1. 対象
 近畿地区会員が一人で行う生態学的研究,または近畿地区会員を研究代表者とするグループで行う生態学的研究.

2. 応募資格と条件
 応募者(研究代表者)は近畿地区会員に限ります.研究分担者として,近畿地区会に属さない,大学やその他研究機関の研究者,大学院生,大学生,技術職員 を含めることができます.

3. 応募期間
 今回の募集は,2012年8月(採択日以降)から2013年11月30日の期間に研究を実施するものを対象とし,2012年7月31日(火)を応募締め 切りとします.なお,応募状況に応じて再度募集することがあります.

4. 助成額と用途
 助成額は,1件あたり30万円を上限とし,少額の応募も受け付けます.採択数は原則2件とし,助成額は2012年度予算(公募集会と合わせて100万円 程度)の範囲内で決定します.用途は,消耗品費,研究参画者(研究代表者および研究分担者)の旅費,謝金,およびその他研究の遂行に必要な適切な支出とし ます.本研究費は備品の購入には使えません.
 研究終了後1ヶ月以内に,実施報告書と会計報告を領収書の写しとともに事務局に提出してください.研究に使用されなかった残金は事務局に返却してくださ い.

5. 採択基準
 本募集の趣旨に沿って,近畿地区会選考委員の合議により決定します.

6.成果発表について
 本研究の成果については,研究終了後,近畿地区会例会で発表していただくこととします.

7.応募先と応募方法
 以下の応募先(日本生態学会近畿地区会事務局)まで,電子メールで応募してください.

様式のダウンロードはこちら

応募先・問い合わせ先:
〒520−2113 滋賀県大津市平野2-509-3
京都大学生態学研究センター
電子メール:kinki_office@ecology.kyoto-u.ac.jp (庶務:川北篤)
(送信後1週間以内に確認のメールが届かない場合には,もとのメールを添付して,再度送信してください.)


日本生態学会近畿地区会「公募集会」の 募集について(締め切りました)

 日本生態学会近畿地区会では,本会の目的である生態学の進歩と普及を図るために,近畿地区会員が主催する,生態学会会員および一般市民を対象 とした生態学関連のシンポジウム・研究集会・観察会等をサポートしています.今年度からは,昨年度までの公募シンポジウム,およびフィールドシンポジウム の区分を廃して,より幅広い形式の集会企画を募集するため,公募集会という制度に改変しました.
 つきましては,以下の要領で,近畿地区会員が主催するシンポジウムや研究集会等を公募いたしますので,奮ってご応募ください.

1. 対象
 近畿地区内で行われる生態学や自然保護に関するシンポジウムや研究会,勉強会,野外観察会,サイエンスカフェ等.

2. 応募資格と条件
 応募者は主催に直接関わる近畿地区会員に限ります.
 日本生態学会近畿地区会との共催とし,案内や配布物にはその旨明記してください.

3. 応募期間
 今回の募集は,2012年8月(採択日以降)から2013年11月30日の間に実施するものを対象とし,2012年7月31日(火)を応募締め切りとし ます.なお,応募状況に応じて再度募集することがあります.

4. 助成額と用途
 助成額は,1件あたり25万円を上限とし,少額の応募も受け付けます.採択数および助成額は2012年度予算(公募研究と合わせて100万円程度)の範 囲内で決定します.
 用途は,講演者・講師への旅費(交通費・宿泊費)と謝金(原則として外部の講師),人件費(準備・運営アルバイト料),集会に直接関わる消耗品・資料・ 印刷費,会場・機器等の貸借料,広報・通信費,湯茶代(アルコール類を除く),そのほかシンポジウム等の開催に必要な適切な支出とします.
 開催後1ヶ月以内に,実施報告書と会計報告を領収書の写しとともに事務局に提出してください.集会に使用されなかった残金は事務局に返却してください.

5. 採択基準
 本募集の趣旨に沿って,近畿地区会選考委員の合議により決定します.

6. 応募先と応募方法
 以下の応募先(日本生態学会近畿地区会事務局)まで,電子メールで応募してください.

様式のダウンロードはこちら

応募先・問い合わせ先:
〒520−2113 滋賀県大津市平野2-509-3
京都大学生態学研究センター
電子メール:kinki_office@ecology.kyoto-u.ac.jp (庶務:川北篤)
(送信後1週間以内に確認のメールが届かない場合には,もとのメールを添付して,再度送信してください)


2012年度第1回例会の奨励賞が決ま りました

2012年6月9日(土)京都大学生態学研究センターで行われました、第1回例会の奨励賞が決まりましたのでお知らせします。地区会の細則によ り奨励賞は3編以内と定められているため、以下の3編のみが選ばれましたが、今回惜しくも受賞を逃した発表の中にも優れたものが多かったというのが選考委 員一同の意見でした。

奨励賞受賞者

「アイノキクイムシの樹幹内行動はイチジク株枯病の発病にどう影響するのか」
梶井千永(神大院・農)・森田剛成・軸丸祥大(広島県)・梶村恒(名大院)・黒田慶子(神大院)
授賞理由:アイノキクイムシの穿孔行動が引き金となって,イチジク株枯病がイチジクの樹幹内に広がっていくプロセスを豊富なデータをもとに示した。新規性 が高く,応用的にも重要な研究である。質疑応答も的確で,対象生物についての深い知識がうかがわれた。聞き手への配慮がなされており,大変わかりやすい発 表であった点も高く評価された。

「ヤマトシロアリにおけるコロニー内の産卵量調節機構」
山本結花・松浦健二(京大院・農・昆虫生態)
授賞理由:シロアリの社会において,女王の産卵量の調節に女王フェロモンが関わっていることを,明確な実験結果をもとに,わかりやすく発表した。ヤマトシ ロアリの生態的特性や,女王フェロモンが特定されているという利点を生かした,優れた研究であった。同じくコロニー内の女王フェロモンの役割を明らかにし た末廣氏の発表と比較されたが,ヤマトシロアリの女王フェロモンの特定に当初から関わり,女王フェロモンがコロニー内で果たす役割を総合的な視点で捉えて いる点が評価された。

「Claident: DNA塩基配列のホスト生物同定システム」
田辺晶史・東樹宏和(京大院・地球環境)
授賞理由:今後ますます発展していくと予想されるDNAバーコーディングの分野で,より高い精度で生物の同定を可能にする新しいプログラムを開発し,その 有効性をわかりやすく発表した。理論的裏付けが明快で,オリジナリティーが高い点も特に優れていると評価された。新しいプログラムはすでに公開されてお り,応用的価値が高い。


2012 年度総会・第1回例会のお知らせ

標記の例会を下記の日程で開催いたします.多くの皆様のご参加をお待ちしています.

 日時:2012年6月9日(土)14:00~17:10
 場所:京都大学生態学研究センター 第2講義室
 http://www.ecology.kyoto-u.ac.jp/ecology/access/index.html

<総会>(14:00~14:15)
 審議事項
 1)2012年度事業計画について
 2)2011年度会計報告と2012年度会計予算案について
 3)その他

<第13回奨励賞授賞式>(14:15~14:20)
 渡部俊太郎(滋賀県大・環境)・金子有子(琵琶湖研)・前迫ゆり(大阪産大・人間環境)・野間直彦(滋賀県大・環境)「地理的要因と人為的要因が形作る タブノキ林の遺伝構造」
 高橋宏司・益田玲爾・山下洋(京大フィールド研)「海産魚マアジにおける生活史戦略としての学習能力の個体発生」
 東若菜・石井弘明(神大院・農)・Stephen C. Sillett(Humboldt State
Univ.)「樹上100mの水ストレス?セコイアメスギの葉の水分生理特性」

<研究発表>(14:20~17:10)
 各18分(15分+質疑応答3分)
 (1) 門脇浩明(京大・地球環境,フロリダ州立大学)・Brian D Inouye・Thomas E
Miller(フロリダ州立大学)「食虫植物サラセニアの葉のなかに生息する原生動物の集合履歴動態」
 (2) 梶井千永(神大院・農)・森田剛成・軸丸祥大(広島県)・梶村恒(名大院)・黒田慶子(神大院)「アイノキクイムシの樹幹内行動はイチジク株枯病の発病に どう影響するのか」
 (3) 砂村栄力(東大,現住友化学)・星崎杉彦(東大)・坂本洋典(北大)・藤井毅・西末浩司・鈴木俊・寺山守・石川幸男・田付貞洋(東大)「アルゼンチンアリ のワーカーは同種他スーパーコロニーのオスを攻撃する」
 (4) 西海望・森哲(京大院・理・動物行動)「カエルの対捕食者戦略における不動の役割」
 (5) 鈴木伸弥(京大院・農)・福島慶太郎・吉岡崇仁・徳地直子(京大・フィールド研)「由良川流域における河川水中の硝酸塩の起源推定ー窒素と酸素の同位体組 成を用いた解析ー」
   (休憩)
 (6) 山本結花・松浦健二(京大院・農・昆虫生態)「ヤマトシロアリにおけるコロニー内の産卵量調節機構」
 (7) 西田圭佑・半場祐子(京都工繊大院)「シダ植物の光合成機能と乾燥ストレス応答」
 (8) 末廣亘・松浦健二(京大院・農・昆虫生態)「ヤマトシロアリにおける唾液腺リゾチーム生産調整能力から見えてくるもの」
 (9) 田辺晶史・東樹宏和(京大院・地球環境)「Claident: DNA塩基配列のホスト生物同定システム」


2012-2013年度地区会委員選挙 の結果のお知らせ

2012-2013年度地区会委員の選挙結果をお知らせいたします。  
結果はこちら


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