| 要旨トップ | ESJ57 企画集会 一覧 | 日本生態学会第57回全国大会 (2010年3月,東京) 講演要旨


企画集会 T04 -- 3月16日17:30-19:30 E会場

メタボリズム理論に基づく水界生態系の動的理解:個体から景観スケールまで

企画者: 奥田 昇(京大・生態研), 岩田 智也(山梨大・工)

生物の代謝は、体サイズのべき乗則が成り立つ生物学で最も普遍性の高い生命現象の1つである。生理学分野で発展した「代謝のスケーリング則」を個体の上位システムである生物群集や生態系に敷衍することによって、生態プロセスを階層横断的に俯瞰するアプローチがマクロ生態学の新たな潮流を巻き起こしつつある。ここに、水界生態系における物質代謝を個体から景観レベルまでスケールアップすることによって「生態系メタボリズム」という新たな概念を構築し、生物界の全ての階層に通底する代謝理論の統合を試みる。本集会を通じて、複雑なシステムの構造や機能をシンプルな概念で統一的に理解する新しい「生態学の見方」を提案したい。

企画趣旨説明:奥田 昇(京大・生態研)

コメンテーター:陀安 一郎(京大・生態研)、占部 城太郎(東北大・生命)

[T04-1] 海洋動物プランクトンの代謝活性: グローバルモデルの確立に向けて 西部 裕一郎(東大・海洋研)

[T04-2] 湖沼メソコスムにおける生物群集の体サイズ構造とメタボリズム *福森 香代子,酒井 陽一郎,西松 聖乃,陀安 一郎,奥田 昇(京大・生態研)

[T04-3] 水系ネットワークと流域代謝速度のアロメトリー *岩田 智也,廣瀬 正也,伊在 丸洵(山梨大・工),芳賀 弘和(鳥取 大・農),高津 文人(国環研)

[T04-4] メタボリズム理論を個体群・群集・生態系の理解に活かす 近藤 倫生(龍谷大・理工,JSTさきがけ)


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