日本生態学会

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第4回(2006年)日本生態学会功労賞受賞者

東 正剛

 東正剛氏は2000年1月~2004年12月までの5年間、日本生態学会英文誌、Ecological Researchの編集委員長を務められました。この間、Ecological Researchは年発行号数を4号から6号に増刊しました。さらに、日本はもとより、海外、特にアジア諸国からの投稿数も著しく増大し、アジアにおける生態学雑誌として、その国際誌としての地位を確立しました。そこには、東編集委員長をはじめとする編集委員の編集、刊行への努力がありました。一つには、投稿論文の受付後の審査の適格性、迅速性、論文受理から印刷までの期間の短縮など、Ecological Researchの雑誌としての機能の強化に多大な尽力をされました。二つには、高額な印刷費用を賄うために、科学研究費刊行助成金の取得に努力され、助成金額を100万円→900~1000万円へと約10倍増の成果を上げられました。これらの努力はEcological Researchのインパクトファクターがこの間0.6→1.0へと上昇するという結実をもたらしました。
 現在、東アジア生態学会連合(EAFES)結成による中国、韓国、日本などの東アジア生態学会、生態学者間の交流が大きく進展する中で、アジアの代表的な生態学雑誌として、Ecological Researchが益々発展することが求められており、またそれに応えつつある状況は、この間の東氏の努力に負うところが大きいといえます。

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