日本生態学会和文誌執筆要領
原稿の作成
すべての記事は日本語で書く。用語も可能な限り日本語を使用し、必要があれば英語などを併記する。原稿は、A4版の用紙に12ポイント程度の文字、各ページは25行程度とし、上下左右に3 cm程度の余白を設け、全体を通して行番号とページ番号を付ける。句読点は「。」「、」を用いる。執筆には、各誌の編集委員会が提供する原稿雛形を用いることが望ましい。
原稿の構成
原稿は基本的に、表題(日本語と英語)、簡略表題(日本語20字以内)、著者の氏名・所属(日本語と英語)、連絡著者の氏名とメールアドレス、必要に応じて特集または連載の名称(日本語と英語)、要旨(日本生態学会誌では日本語600字以内および英語300語以内、保全生態学研究では日本語1000字以内および英語500語以内)、キーワード(内容を適切に表す5つ以内の日本語と英語の語句)、本文、謝辞(必要に応じて)、引用文献、図の説明、電子付録の説明、表、図、付録の順で構成する。電子付録は出版時、オンラインで電子ファイルのみ公開とする。査読なしの原稿区分については、英語の要旨と英語のキーワードを省略可能とする。
生物名・単位
生物名は、基本的に和名(カタカナ)を用い、本文の初出で学名(イタリック表記)と命名者名を記す。なお、命名者名は、動物の学名の場合と多数の学名を列挙する場合は省略することができる。単位は、MKS単位系を用いる。
引用
投稿時には厳密な引用形式は求めないが、ひとつの原稿内で形式が統一していること、査読時に確実に原点にあたれる情報が含まれていることは必須とする。DOIが付与されているものについてはDOIの併記を必須とする。具体的な表記方法については、「引用文献の記載例」を参考にする。
ウェブサイトは、適した文献がない場合に引用できる。PDFファイルのように原則として逐次更新されず、発行者と発行年が判明しているウェブサイト上の情報は、文献と同様の形式で引用し、引用文献リストにURLを表記する。発行年が不明の場合や逐次更新されている場合は、本文中にURLおよび最終確認年月日を示した上で引用する。この場合、著者はスクリーンショット等の形で根拠を残しておくことを推奨する。なお、匿名のブログやSNS上の表記等、発行者が不明で根拠に乏しい内容は、原則として引用を避ける。
「印刷中」(in press)という用語は、その論文が受理されている場合にのみ使用し、未受理の場合には、本文中で「未発表」と記し、引用文献リストには含めない。印刷中の文献は、刊行年が確定か未定かによって、それぞれ以下のように示す。
○文献の例
……の研究がおこなわれてきた(西村2008; Sugiyama and Hayashi 2001; 田中ほか 印刷中; Yamada et al. 2005a, 2005b, 2006)。
○ウェブサイトの例
学名はYList(米倉・梶田「BG Plants 和名?学名インデックス」http://bean.bio.chiba-u.jp/bgplants/ylist_main.html 最終確認日2014年12月24日)にしたがった。
表
それぞれの表は別ページに記入する。各表は、原則として1ページに印刷できる大きさとする。表の説明は、上部に「表1.XX」のように書き、本文を読まなくとも理解できる程度に説明を加える(必要ならば英語を併記してもよい)。受理後には、校正刷り制作のために編集可能な形式のファイルの提出を求めるため、画像等を利用することは避け、編集可能な形式としておくことが望ましい。
図
それぞれの図(写真などの画像を含む)は別ページに鮮明に描く。図の上端欄外に、図の番号(例えば図1)を示す。図の説明は、本文の末尾にまとめて書き、図と一緒にしない。図の説明は、まず「図1.XX」のように書き、本文を読まなくとも理解できる程度に説明を加える(必要ならば英語を併記してもよい)。図の画質について、投稿時は内容が十分に確認できる程度の解像度が確保されていればよいが、受理後に校正刷り制作のために高解像度の原図(PDF、PNG、JPEG、またはTIFF形式ファイル)の提出を求める。冊子版のカラー印刷を希望する場合は、著者に追加費用を求める。電子版のみカラーの場合、追加費用は発生しない。
電子付録
記事電子版にはダウンロード可能な電子付録を置くことができる。付録としては表や図のほか、数式の説明、調査データ、GISファイル、音声や動画などのファイルを提供できる。保全生態学研究では、それらのファイルをJ-STAGE Dataに登録することができる。
ファイルサイズの上限はJ-STAGEの制限によるため、巨大なデータを扱う場合は、投稿時あるいは受理後に編集委員会に相談する。付録ファイルはJ-STAGEに記事電子版とともに置くほか、他のサーバーに置いてリンクすることもできる。本文中の引用名および付録の名称は「付録n」(nは1から始まる連番)のように付録番号をつける。ただし,ひとつの付録ファイルに図や表が複数入っている場合は「付録2 図1」や「付録2 表3」などとして本文から引用し、付録ファイル内においても同じく「付録2 図1」などの名称を用いる。
付録のリストは、本文の末尾に配置する。付録のリストは、まず「付録1 表1.」のように書き、ついで表題を挙げたのち、改行せずに説明を加える。資料の説明文は、ファイルの内容の簡単な紹介のほか、調査データのファイルにおいては書式等の情報を記述する。投稿時点で決定されていればURL等のネットワーク上のアドレスを記載する。付録については編集側で校正等は一切行わないため、レイアウト等は全て著者の責任で行い、公開に適した形のものを作成すること。