日本生態学会

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動物行動学 とり

~動物のさまざまな行動を観察する~

 行動を調べると、その動物がどのように環境に適応しているのか、どのような社会を作っているのか、ほかの種とどのような関係を持っているのかなど、多くのことがわかります。例えば、クモは丸い形の網を作ります。その網は下側のほうが大きかったり、白い飾りがついていたりします。これらの特徴は、どれもより多くのエサをとるためだと考えられます。

チュウガタコガネグモの網

1.チュウガタコガネグモの網。クモの網にはいろいろな形の白い飾りがついていることがある。これは、昆虫が見ることができる紫外線を反射して目立つことで、エサの昆虫をおびき寄せる働きがあると考えられている。

バッタ

2&3. クモの網は下側のほうが大きく、クモは下を向いてとまる。これは限られた大きさの網でよりたくさんのエサをとるための適応だと考えられる。クモが重力に沿って早く移動できる下側のほうが、エサに逃げられにくい。

製作協力者:中田兼介(京都女子大学現代社会学部)


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