日本生態学会

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第23回(2025年)日本生態学会功労賞受賞者

久保 拓弥

久保拓弥氏は生態学に関連する高度な統計的解析手法を積極的に学会内メンバーに指導・普及してこられました。氏のアクティビティによって大きな影響を受け、その後統計モデリングで活躍するようになった若手も数多く輩出しています。氏自身の研究活動を詳細にほぼ毎日長期間にわたって記録・公表するという真似のできない活動によって、モデリングのノウハウと面白さを見出しこの分野に引き込まれた学会員も多いと思われます。また氏の著書は、統計的解析手法に関する高度な内容を平易に解説した、学生会員にも広く勧められるものとなっています。学会運営においても電子情報委員および委員長を勤められ、サーバ管理などに大きな貢献をしてこられました。

松田 裕之

松田裕之氏は2012年から2013年までの2年間にわたり日本生態学会会長を務めたほか、将来計画専門委員、保全生態学研究およびEcological Research編集委員、生態系管理専門委員、学会賞選考委員、全国委員などを歴任され、また会長在任中に学会が法人化を果たすなど、学会運営はもとより、運営体制の新たな礎を築くといった大きな役割を果たされました。また松田氏は数理生態学および生態リスク学の教育・研究に邁進し、進化生態学・個体群生態学・群集生態学における進化・生態現象の理論的な可能性を追究されるとともに、水産資源・野生生物・生態系等の変動要因やその管理に対して、現実的な数理モデル解析に立脚した管理方策の立案や政策提言を積極的に行ってきました。

宮下 直

宮下直氏は、2022年から2024年まで2年間にわたり会長を務めたほか、全国委員、常任委員、代議員、理事、キャリア支援専門委員長などを歴任してきました。会長在任中は、日本生態学会のダイバーシティ推進宣言の設立、アジェンダの改訂、自然史研究振興賞の新設などを進めました。また、一般社会に向けた多くの著作による生物多様性の重要性の普及活動や、人間社会と一体となった生態系保全への取り組みに関する実践的活動を通して、生態学の社会的認知・普及・発展にも大きく貢献しました。

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