日本生態学会

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会長からのメッセージ -その8-

「大会運営体制の見直しを検討しています」

 生態学会の良いところはたくさんありますが,私は特に,自由で闊達な大会が好きです.「何でもあり」の雰囲気は,新しい研究課題の揺り籠としての機能を果たしています.

 この活気に満ちた大会の運営は,これまで,大会実行委員会,大会企画委員会の皆さんなどの「手弁当」による活動によって支えられてきました.関係者の皆さん本当にありがとうございます.

 しかし,参加者が毎年 2,000名 を越えるようになってきた大会は,「手弁当」による運営の限界をすでに超えています.実行委員会や企画委員会のメンバーの方々には,ご自身の研究を棚上げして,学会のために働いていただいているのが現状です.一部の会員の献身によって支えられている現在の体制は,改めなくてはなりません.できるだけ早く負担を減らさなくてはなりません.このままでは,献身的な会員が研究に費やす時間がいっそう少なくなり,日本の生態学は先細りになってしまいます.また,学会運営の基盤となる仕事をボランティアワークに頼っていると,個人的な事情によって(例えば,転勤など)支障が生じる心配があります.さらに,国際対応も大きな問題です.以上のように,今の体制は,運営負担とリスクが大きく,持続性に大きな不安があります.

 持続可能な大会運営体制を築くために,執行部の諮問機関としてタスクフォース(代表・陀安一郎さん)を設置し,さまざまな問題を検討いただいています.その中で,大会運営は独立した問題ではなく,学会運営を含めた大きな見直しが必要なことがわかってきました.現在,検討いただいている内容(あるいは方向性)は,大きく分けて次の3点です.

  1. システム:現行の,会員がボランティアで開発・管理している大会登録システムを廃止し,業者が提供する汎用システムをカスタマイズしたものに切り替える.汎用システムに合わない部分については大会運営方法の簡素化も検討する.
  2. 大会運営体制:大会実行委員会・大会企画委員会がボランティアで実施している作業の一部を業務委託・事務局が分担し,会員の負担軽減をはかる.
  3. 会員管理:大会運営とのスムーズな連携をはかるため,現在事務局が手作業で実施している会員管理業務をシステム・現業の一部を業者に委託する.浮いたロードを大会運営サポート業務等に振り分ける.

 この内容はまだ理事会で検討されていませんので,タスクフォースの試案の段階です.しかし,「持続的な大会運営体制の再構築」という方向性はすでに理事会の了解を得ていますので,この試案に沿って検討を始めることになると思います.執行部では,学会運営全体のコストを出来る限り削減するとともに,運営体制の見直しによって生じるコストを圧縮することに努めますが,予算計画を皆さんに説明できるようになるにはもう少し時間が必要です.また,「大会運営方法の簡素化」つまり,シンポジウム,企画集会,自由集会,フォーラムなどの種別の見直し(種別を減らす)も会員の皆さんの学会活動に直接関わる事柄です.

 これらの問題について,理事会の見解がまとまりましたら,皆さんのご意見を伺う機会を設けますので(総会やメイルなど),どうか積極的にご発言ください.よろしくお願いします.

2014年11月21日 会長 齊藤 隆

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