日本生態学会

Home > 学会について > 学会各賞

第20回 生態学琵琶湖賞授賞式および受賞記念講演開催について

チラシはこちら(PDF)

生態学琵琶湖賞は、水環境に関連する生態学およびその周辺分野における50歳未満の優れた研究者に贈られる賞です。滋賀県によって1991年に創設され、第15回より日本生態学会が実施主体となりました。厳正な選考の結果、陀安 一郎氏 と 安原 盛明氏 が受賞されました。

以下の日程で、受賞記念講演会(無料)を行いますので、ふるってご参加ください。

【日時】2019年7月3日(水) 17時~18時半(16時半 開場)

【場所】京都駅前TKPガーデンシティ京都(京都タワーホテル内)2階 山吹(やまぶき)
  (交通アクセス:JR・近鉄・京都市営地下鉄「京都」駅より徒歩2分)
 →行き方詳細

【記念講演会】
受賞者 陀安 一郎 氏(総合地球環境学研究所 研究基盤国際センター・教授)
    安原 盛明 氏 (The University of Hong Kong・Associate professor)

【祝賀会】19時~ 京都タワーホテル3階「タワーテラス」にて開催(会費5,000円)

※受賞記念講演会・祝賀会参加希望の方は
日本生態学会 琵琶湖賞担当(biwakoprize@mail.esj.ne.jp) まで、お名前・所属・連絡先メールアドレスをお知らせください(当日参加も受付けます)。
また、祝賀会へ参加希望の方は6/24(月)までにお申し込み下さい。

受賞講演要旨

陀安 一郎 氏(総合地球環境学研究所 研究基盤国際センター・教授)
「元素の同位体から見た生態系のつながり」

 私たちが暮らしている生態系の中には、いろいろなつながりがあります。直接的な、食う−食われる関係はもちろんですが、異なる生態系間にもつながりがあります。森林と河川は相互に関係しますし、海までつながる関係もあります。また、生態系は今だけではなく、過去の資源を利用して現在があります。私たち人間も、そういった生態系に支えられて生きています。私は、そういった生態系の関係性を研究するために、元素の同位体比分析という手法を活用してきました。このような見方を紹介しながら、自然と人間の関係についてお話ししたいと思います。


安原 盛明 氏(The University of Hong Kong・Associate professor)
「アジアにおける海洋生態系変動史」

 過去においてどんな場所にどんな生物が何種類分布していたかというような情報は基本的に化石によってのみ直接知ることができます。そこで、我々古生物学者は化石として非常によく保存される特定の分類群を過去を見るための”窓”として利用し、過去の生態系を復元してきました。本講演では貝形虫の化石を用いた演者の研究を紹介し、アジア海域の過去の生態系は人間活動・自然環境変動によって大きく影響を受けてきたことを示します。過去を”窓”を通してしっかり観察することは、来る未来に備えるために不可欠です。


トップへ