2017年6月12日

はじめての生態学会発表

このページは今回初めて生態学会大会に参加して発表される方に向けた解説ページです。
ようこそ生態学会へ!私達の仲間になって発表をしてくださることを嬉しく思います。学会での発表は初めてでしょうか。大丈夫、怖いものではありませんよ。ここでは第65回日本生態学会大会(以下、ESJ65と略します)での発表までに必要な手続きや注意点などについて解説します。

なお、このページは大会のさまざまな決定に伴って変更することがあります。ご了承ください。

生態学会入会

日本生態学会大会で発表(一般講演)するには、日本生態学会の会員であることが条件になっています。まだ生態学会会員でない方はESJ65での発表を申し込むより先に、まず生態学会に2018年1月より入会する手続きと2018年度の会費を納入する必要があります(また、既に会員の方は2017年度の会費を納入しておく必要があります)。
この入会と会費納入の期限が10月23日(月)15:00で、発表申し込み〆切(10月31日)よりも早い日時になっています。まだ生態学会の会員でない方は、この日までに学会に入会の手続きをしないと(既に会員の方は年会費を払い込まないと)、発表申し込みができません。申し込み〆切の10月31日だけを気にして、「まだ大丈夫♪」と思っていると発表できなくなってしまいますので、ご注意下さい。

生態学会入会に関しては、生態学会のウェブページをご覧ください。

発表の種類

ESJ65の発表(一般講演)は大きく2種類に分けられます。口頭発表とポスター発表です。

口頭発表は発表内容をスクリーンに映して聞き手の皆さんの前で演説形式で発表するもの、ポスター発表はポスターパネルに研究内容を印刷した紙などを貼り付けて聞き手の皆さんに発表するものです。口頭発表は例年ですと12分間程度の発表時間で、発表後の質疑応答時間が2分程度です。ポスター発表は90cm×210cmの縦長のパネルにおさまるポスターを朝から夕方まで張り出して聴きに来られる方に説明するもので、多くの人が集まるポスターコアタイム(この時間帯は他の口頭発表などの予定がなく、多くの人がポスター会場に集まります)が2時間程度設けられます。

口頭発表は一度に多くの人に聞いて頂けますが、細かい突っ込んだ質疑応答がしにくい点が欠点です。ポスター発表は聞いてくださる方とディスカッションしながら説明できますが、議論を多数の方と共有しづらい欠点があります。どちらの形式も面白いので、発表内容がどちらの形式の方が伝えやすいか、あるいは好みで選んで下さい。なお前回大会では学生会員のかたで口頭発表が100件程度、ポスター発表が500件程度でした。

発表までの手続き

もう一度確認ですが、生態学会の入会はお済みですね!その後に必要な手続きは次のようになります。

口頭発表:一般講演申し込み(10月31日(火)17:00〆切)→要旨登録(2018年2月14日(水)17:00〆切)→発表ファイル登録(3月頃〆切)

ポスター発表:一般講演申し込み(10月31日(火)17:00〆切)→要旨登録(2018年2月14日(水)17:00〆切)

発表申し込みは現在受付中です。参加登録のページに記載されている大会申込サイトで申し込んで下さい。また、どちらの発表形式にしても発表申し込み後に大会参加費を払い込む必要があります。大会参加費は2018年1月19日までなら学生5,000円(一般11,000円)、2月9日までなら学生5,500円(一般12,000円)、これ以降は当日会場での支払いとなって、学生6,000円(一般13,000円)になります。発表申し込みと同時に払い込んでおくと忘れなくて良いです。

大会参加費の払い込みに関して、ひとつ気をつけて頂きたい点があります。後述のように大会参加を申し込む際には懇親会参加も申し込んで頂くことになっています。最初に、懇親会には「まあ出なくてもいいや」とお考えになって、懇親会不参加のつもりで大会参加費だけをお支払になった場合(特にクレジットカード払いの場合)、後から「やっぱり出たい」と思われても、ウェブ上のボタン一つで懇親会参加を後から追加することはシステム上できません。ご面倒をおかけして申し訳ないのですが、こういう場合は問い合わせフォームからご連絡頂くことになります。懇親会のページにもありますように、今大会は北海道は札幌での開催です。食の王国北海道の威信にかけて、美味しいものが出る(はず)ですので、ぜひ最初から懇親会参加も申し込んで頂ければと思います。懇親会費は2月9日までなら学生4,000円(一般8,000円)です。

一般講演申し込み

一般講演申し込みの際には、発表タイトル、発表者名、希望の分野、後述のポスター賞や英語口頭発表賞にエントリーするかなどをウェブ上で入力する必要があります。また、大会の参加申し込みも同時に行いますので、懇親会の参加不参加なども予め決めておいてください。参加申し込みの際には学会の会員番号が必要ですのでお忘れなく。申し込みの際のパスワードは後々の要旨登録などの際に必要になりますので、忘れないようにして下さい。

一般講演申し込みにあたって、例年多いのが、発表者名のミスです。

発表者はしっかり確認して下さい!

研究発表では、その研究に関わった人を共著者として記入します。たとえば生態一郎さんが発表するのですが、その研究に山野花子さん、海川二郎さんも共同で研究を行っていた場合、「*生態一郎, 山野花子(架空大・院・理), 海川二郎(Example Univ.)」などという形式で記入します。特に学生の方が申込時にご自身の名前だけを記入され、〆切よりあとから指導教員や共同研究者の方のお名前を追加しようと訂正を希望されるケースが多くあります。これらは「大会プログラムの訂正」あるいは正誤表などと呼ばれる訂正内容を記した文書には掲載しますが、大会プログラムそのものやウェブページでの掲載は一切訂正されません(ちなみに、前回大会の訂正文書。あわてんぼさんの生態が見えてくる味わい深い文書です)。申込時にかならず共同研究者が漏れていないか確認し、特に学生の方は指導教員の方としっかり相談して下さい。

また、発表者名の所属はなるべく簡潔にし、同じ所属が連続する場合は略して下さい。

  • 悪い例:*生態一郎(架空大学大学院理学研究科), 山野花子(架空大学大学院理学研究科), 海川二郎(Example University)
  • 悪い例:*生態一郎(架空大・院・理), 山野花子(架空大・院・理), 海川二郎(Example Univ.)
  • 良い例:*生態一郎, 山野花子(架空大・院・理), 海川二郎(Example Univ.)

となります。

また、発表タイトルもプログラムやウェブ上の表示は後から変更できません(訂正は受け付けますが「大会プログラムの訂正」に載るだけです)ので、しっかり練って確認してください。

要旨登録

発表内容をまとめたものを参加登録と同じ大会申込サイト上で入力します。入力する量は制限があり、日本語800文字、英語200words以内です。例年お問い合わせがありますが、要旨登録の際に発表タイトルを変えることはできません。また、要旨登録の〆切(2月14日)が過ぎた後は要旨内容の変更はできません(訂正も受け付けませんし訂正文書にも記載しません)。よく確認して入力して下さい。

発表ファイル登録

口頭発表の場合は、当日発表のときに使う電子ファイルを事前にウェブ上で登録する必要があります。〆切日は未定ですが、大会の数日前になる予定です。マイクロソフト・パワーポイントあるいはPDFのファイルを登録するのですが、ファイルサイズの上限などはまだ決まっていません。後ほど大会ウェブページでご確認下さい。〆切までに登録されない場合はプロジェクターを利用しての発表はできません(持ち込みのPCをプロジェクターにつなぐこともできません)のでご注意下さい。

 

これらが無事済めば、もうあとは大会本番での発表ですね。意気込みとワクワクを抱えて札幌までお越しください。ただワクワクしすぎてポスターを移動中に列車内などに置き忘れるという残念なトラブルが例年ありますので、そのへんは気を付けましょう。

もう一歩前へ

ただ発表するだけではつまらない。もう一歩進んだ話題です。ここではポスター賞と英語口頭発表賞についてご紹介します。

ポスター賞

日本生態学会では若手研究者の奨励のために優秀なポスター発表に賞を贈っています。ESJ65でのポスター賞の審査方法や応募基準などは大会案内のページのポスター賞の部分を参考にして下さい。ぜひ若手研究者の方は積極的にご応募ください。ポスター賞の応募については発表申し込みの際に同時に申し込みます。

英語口頭発表賞

口頭発表の場合、英語での研究発表を奨励する英語口頭発表賞があります。チャレンジしてみるのも面白いはずです。以下は大会案内からの引用です。なお応募の場合は10月1日(日)までに申し込む必要があることにご注意下さい。

ESJ65では、第5回英語口頭発表賞を実施します。賞の目的は、大会における英語による研究発表を振興し、留学生や国外からの参加者との議論の場を、より多く作ることです。特に若手研究者のコミュニケーション能力と国際的情報発信力を高める機会を増やすことを重視しています。参加される方は、英語口頭発表賞ホームページを見て10月1日(日)までにメールで申し込んで下さい。また、賞に該当しない「非若手研究者」の方の一般講演も別途募集しますので、ふるってご参加ください。https://sites.google.com/site/esj65engpresenaward/

 

お願い

大会概要は長いですし、色々なことが書いてあって複雑なので大変だとは思うのですが、良く読むようにして下さい。私がいちばん最初に学会発表するときに、先輩から教わったことは「大会概要は一字一句、目を皿のようにして読め」でした。思い込みで「大丈夫なはず」と思っていたことが大会概要の内容と異なっていたとしても、申し訳ないのですがご対応できません。3000人近い参加者の方々のそれぞれの事情に寄り添うことは現実問題として不可能なのです。さらに大会概要の内容は大会ごとに変更となることもあります。前回大会などに出られた研究室の先輩方や指導教員の方から聞いたことが必ずしもESJ65で正しいとは限りません。

また、生態学会では〆切は非常に厳格に運用されています。締め切り後の泣き落としは一切通りません。そのあたりの事情は、なぜ融通が効かないのか-締め切り厳守をお願いする理由にかかれています。この規模の学会では事情に配慮してとか弾力的な運用をしていると破綻してしまうのです。決して大会を運営している人が冷酷だからではありませんので誤解しないでください。

日本生態学会大会は、どちらかというと堅苦しくない部類の学会ではないかと思います。構えて参加する必要はないのですが、せっかく参加するのですから大会概要をよく読んで活用して、大会を最大限に楽しいものにして下さい。